南伊豆(下田~みなみの桜~松崎~石廊崎)

下田から龍宮窟~青野川沿いの早咲きの桜・みなみの桜を鑑賞して蛇石峠を越えて松崎へ。雲見海岸や石部の棚田などの富士山展望スポットを巡り伊豆半島南東の石廊崎を周って下田に戻るサイクリングコース

コース概要
下田から龍宮窟~青野川沿いの早咲きの桜・みなみの桜を鑑賞して蛇石峠を越えて松崎へ。雲見海岸や石部の棚田などの富士山展望スポットを巡り伊豆半島南東の石廊崎を周って下田に戻る。
距離:88.1km
獲得標高:1,978 m


下田~みなみの桜

下田駅からスタート
下田は幕末にペリー提督が黒船で来航して日本開国の歴史が始まった町。
市内にはなまこ壁や伊豆石を用いた江戸~明治時代の建物が多く残ります。
ペリー一行が交渉のため幾度も往来した平滑川の道は現在「ペリーロード」と呼ばれています。
港町下田の花柳界の面影を残しており、川沿いを石畳の道が続き、伊豆石やなまこ壁の家並み、柳並木が独特の風情を醸し出しています。
海沿いのペリーが上陸した場所にはペリーの胸像と、アメリカ海軍から寄贈された錨が飾られています。
国道136号に出て南伊豆方面へ。
短いトンネルを2つ抜ける
「田牛入口」交差点を左折。
大賀茂川沿いの河津桜
海岸線に出て
吉佐美大浜の前を通過
トンネルを2つ抜けた先の碁石海岸
さらにトンネルを抜けると龍宮窟に出ます。
 龍宮窟は、おおきな海食洞の天井が一部崩れて、直径40~50メートルほどの天窓が開いたものです。
 ハートの形に見えるとかなんとか…うん、まあ見えるっちゃあ見えるね。
 南側の田牛海岸。美しいビーチです。
 北側には田牛サンドスキー場。傾斜30°、幅100mの天然の砂堆です。
道路から洞窟を通って龍宮窟の天窓の下に立つこともできます。
 ジブリ映画「紅の豚」ポルコの隠れ家を連想させる風景とも言われています。
道路を田牛海岸まで進み
右折して内陸へ
 緩やかに上っていって
 小さな峠をトンネルで越え
 下っていき
 突き当りを右折すると道沿いに菜の花畑が現れます。
「日野」交差点付近の約3万㎡の休耕田に菜の花が植えられています。
「日野」交差点を左折して国道136号を進み
 適当なところで左折して青野川へ出ます。


みなみの桜~松崎

南伊豆町の青野川沿い約2kmには河津桜800本が植えられていて、毎年2/10~3/10に「みなみの桜と菜の花まつり」が開催されます。
 伊豆で早咲きの桜といえば河津が有名ですが、ここも負けてません!
川沿いの「道の駅下賀茂温泉湯の花」には足湯もあります。
松崎へ行くために蛇石峠に向かいます。
 まつり会場を後にしてもしばらく青野川には河津桜並木が続きます。
 「上賀茂」交差点で左折。
青野川沿いに緩やかに上っていきます。
 大雨時通行止め看板を過ぎ
 この伊勢海老が本格的な峠道スタートの合図
平均勾配6.2%、max19.8%、約3kmのヒルクライム。
 「伊豆最南端の町 南伊豆町」から蛇石峠を越えて
 松崎町に入る。「花とロマンの里」がキャッチフレーズのようです。
 下っていきます。
 沿道のお寺に「伊豆88遍路」のノボリ。自転車で周ってみるのも良いかもしれません。
岩科地区の集落に入っていきます。
道から右に少し入ったところに国の重要文化財「岩科学校」があります。
なまこ壁をいかした社寺風建築様式とバルコニーなど洋風を取り入れた伊豆地区最古の小学校です。
明治12年4月に着工、翌13年9月に完成を見た洋風デザインの印象的な建物で長野県松本市にある国宝「旧開智学校」などと並ぶ擬洋風建築の一つ。
松崎町出身で幕末から明治時代にかけて活躍した左官の名工で工芸家・入江長八(伊豆の長八)の手による鏝絵(コテ絵)が残されています。
室内展示は人形を使ったオールドスタイル。
岩科川に沿って松崎町の中心部へ進む。
国道136号沿いには「伊豆の長八美術館」も建っています。

松崎~石廊崎~下田

下田と同様に松崎もなまこ壁の建物が数多く残っていることで有名です。
なまこ壁通り(近藤平三郎生家)
那賀川にかかる「ときわ大橋」は、なまこ壁で欄干を装飾した珍しい橋です。
欄干両側に、桜の花、空を飛ぶツバメが漆喰で鮮やかに描かれています。
橋を渡った先にある時計塔は大正13年に建てた初代が水没したのを昭和62年に再建したもの。時計板に「13時」の表示があったりして遊び心があふれています。
 時計塔の奥には明治中期、呉服商家として建てられた「中瀬邸
 中瀬邸入口右手の蔵は松崎ビジターセンターになっています。
中瀬邸すぐそばの和食のお店「食彩 久遠
鮪の漬けと白身魚(鯛)の胡麻醤油漬けの2色丼 (900円)
明治43年の建築でかつての呉服商の建物「伊豆文邸」前を通り国道136号に出て
岩科川を渡り
 ググッと上っていきます。
約2kmで100mほど上った場所に展望スペースがあり
 富士山や
 南アルプスの山を見渡すことが出来ます。
下っていきます。
 岩地地区の集落が見えてきます。
 岩地海岸近くまで下りてきて
 また上り
 岩部地区へ下っていきます。
石部港の橋を渡り
 富士山を横目に見つつまた上ります。
 ダウン↓アップ↑の後
 雲見海岸へ下りていきます。
 雲見海岸の橋の上からは富士山がきれいに見えます。
 松崎町は大胆にも「世界でいちばん富士山がきれいに見える町」を宣言していますが、その中でトップに紹介されているのがこの雲見からの景色です。
ここから蛇石峠と同等の本日2本目の本格的ヒルクライムになります。
 「石部の棚田」看板を左折。
 500mほど走ると
 「石部の棚田」の展望台があります。
 標高120~250mに広がる約370枚、4.2haの田んぼは、東日本では珍しい石積みの棚田。
 眼下に駿河湾を一望でき、晴れた日には、富士山・南アルプスを望むことができる絶景の棚田です。
国道136号に戻り少し上ると
 南伊豆町に入ります。
 また下って
 少し上り返すと
 右側に展望広場があります。
 富士山や南アルプスは見えませんが広々とした海を見下ろせるので夕暮れ時なんか良いんじゃないでしょうか。
 河津桜も結構植えられています。
 なんか猿の像もあった。
その後アップダウンを交え子浦海岸近くまで下っていきます。
 子浦海岸からトンネルをいくつか抜け
 妻良港の海岸線近くまで下ります。
 ここからの上りは1.6kmと短いものの平均勾配が9%くらいあり、ややキツイ。
妻良港を見下ろす場所にベンチがありますが眺望はそれほどでもない。
 トンネルを抜けると下りになります。
 石廊崎方向に右折。またまた上りになります。
国道136号から県道16号に入り進んでいくとトンネルが連続して現れます。
3つ目のトンネルを抜けると下りになり
中木海岸付近でまた上り返してトンネルを抜けていきます。
右側に売店と駐車場があり、「奥石廊崎・あいあい岬」の展望地になっています。
美しい海と迫力ある景観が楽しめます
舟でしか行けない幻のビーチ、ヒリゾ浜。
駐車場から300m程先に進むと「ゆうすげ公園」
石廊崎までは1.5kmくらい。
 石廊埼灯台は、伊豆半島の最南端、石廊崎に立つ、白亜の塔形をした中型灯台で、「日本の灯台50選」にも選ばれています。
 灯台の脇を下っていきます。
 岬の付け根の断崖絶壁の上に建つ石室神社
 石室神社は社伝によれば文武天皇大宝元年(701年)に初めて堂が建てられ、最初は観音像と第六天神を安置していたが、その後役の行者が神託を受けて伊波例命を祀った。
 現在の社殿は明治34年(1901年)に再建されたもの。社殿が千石船の帆柱を枕に建てられており、床が一部透明になっていて見ることができる。
 岬の端には熊野神社。
 熊野神社は漁師と名主の娘の恋伝説が伝わっていて恋愛成就のご利益があるとされているそうです。
 ド迫力の海岸線!
 石廊崎の東方、大瀬海岸の沖には奇岩が屹立しています。
 そのうちのミノカケ岩は役の行者が飛行用の衰をその岩に掛けたという伝説があります。
道の戻りトンネルを抜けて海岸線を東へ進みます。
 大瀬地区を通り過ぎミノカケ岩を逆側から見る。
 下流地区を過ぎ
 弥陀山トンネルを抜けると
 青野川が海に注ぐ地点に出て正面に対岸の弓ヶ浜が見えます。
 「日本の渚100選」にも選ばれた弓ヶ浜は伊豆のビーチの中でも白浜に並ぶ美しい砂浜だと思います。
 時間に余裕があれば寄っていきたい。
下田へは「新湊橋」交差点を左折。(弓ヶ浜に寄る場合は右折)
菜の花畑の前を再び通り「日野」交差点を直進。
 小さな峠を超えて南伊豆町から下田市へ
 トンネルを抜けて
 伊豆急下田駅へ

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