伊豆大島一周

伊豆大島を走り尽くすサイクリングコース。伊豆大島をグルっと一周する伊豆大島一周道路は約46.6kmと日帰りでも走行可能です。時間と体力の都合が付けば裏砂漠や山頂口展望台にも寄っていきましょう。行きが夜行便の格安切符で行くと8時間くらいの活動時間が取れます。

コース概略
伊豆大島をグルっと一周する伊豆大島一周道路は約46.6kmと日帰りでも走行可能です。時間と体力の都合が付けば裏砂漠や山頂口展望台にも寄っていきましょう。行き夜行・帰り翌日午後便で行くと8時間くらいの活動時間が取れます。
距離:76km
獲得標高: 1,798 m  

伊豆大島へは東京・横浜・熱海・伊東などから東海汽船の船で行くことができます。

岡田港~裏砂漠~波浮港

岡田港から出発(大島は岡田港と元町港の2つの港が有り、発着港は気象条件等により当日にならないとわかりません)
夜行便で来ると朝早すぎてお店は開いていません。
大島一周道路に出たら左折して泉津方向へ
 トイレの上が展望台になっているヨウゴシ岬展望台
空気が澄んでいれば富士山が見えます。
 「泉津の切通し」「椿トンネル」の看板を右折してしばらく進むと
道の両側が切通しになっていて
右側の壁に階段状の通路が開いています。
両角を2本の巨木の太い根が絡み合うように掴んでいて神秘的な雰囲気を醸し出しています。
 さらに進むと道路の両側から樹齢200年ほどの椿の木が重なり合い、その並木道が100mほども続いている「椿トンネル」があります。
大島一周道路に戻り
400mほど進み右側に100mくらい入った場所に大島に三社ある旧郷社(野増の大宮神社・波浮の波浮比咩命神社)の中の一つである波知加麻神社があります。
杉の木が整然と並んだ参道の奥にひっそりと社殿が鎮座している様は神秘的です。
 大島公園あたりから勾配が上がります
三原山に登って行く「あじさいレインボーライン」の分岐
「あじさいレインボーライン」を少し入った場所に天然記念物の大島桜があります。
繰り返された噴火の中を生き残った、樹齢800年以上と推定されるオオシマザクラの巨木
大島一周道路に戻って進みます。
 砂漠の黒い砂が徐々に視界に入ってきます。
 「海のふるさと村」入口を過ぎてしばらく走ると
 道路沿いに噴火時に身を守るためのシェルターが現れる。
道の向かい側が「裏砂漠入口」
 1.3㎞先までは自転車で行くことができます
道はロードバイクでも大部分は走れますが部分的に路面が柔らかくタイヤがめり込み歩く場面もありました
1.3㎞、15分ほどで車両進入禁止の看板とロープ
この先は三原山の東側に広がる「裏砂漠」。国土地理院が発行する地図に日本で唯一「砂漠」と表記されている場所です
見渡す限り黒いスコリアの台地。別の惑星に来たみたいです
20分ほど歩くと櫛形山の陰に隠れていた三原山山頂が見えてきます
天気が良ければ海の向こうの富士山も見えます
 オンロード派の方はもう少し大島一周道路を先に進み
 右折して「月と砂漠ライン」に入る。
距離2.8km、平均勾配9%くらい。最大勾配は15%を越えてそこそこ急です。
駐車スペースがあり、その先は徒歩
 駐車場から第一展望台まで徒歩で約10分
 港で天気が良くても三原山山頂付近は猛烈な風が吹いていることがあるのでウィンドブレーカーは必携。
第2展望台の櫛形山までさらに8分ほど
 天気が良ければ真ん中の雲の場所に三原山が見えたはず。伊豆半島や富士山も見えるらしい。
大島一周道路に戻り波浮港方面へ
 少し上ってあと一気に下っていきます。
 眼下に波浮港が見えてきます。
 シェルターのあるカーブの奥に駐車場が有り「筆島」の展望スポットになっています。
 筆島は、筆島火山の火道を埋めた凝灰角礫岩(噴火で放出された岩石破片)が海食から取り残されて離れ岩となったもので高さ30mほどあります。
 波浮港東側の龍王崎
筆島から少し進んだ先の「文学の散歩道」に入る
少し進んだ先のカキハラ磯に
噴火で地面にめり込んだ火山石の周りが盛り上がった形状になっている「ボムサッグ」という珍しい地形が見られます
道の先へ行くと白い大きな十字架が建っています
慶弔17年(1612年)神津島へ遠島になった家康の側室付きの侍女オタア・ジュリアに因んだもの
 道を戻り大島一周道路を進んで波浮港へ
 大島一周道路から外れて竜王崎へ寄っていきます。
 竜王岬には幕末の黒船来襲に備えて整備された鉄砲場跡や
 太平洋戦争時の防空壕などの跡が残されています。
 竜王埼灯台が建っています。
 辺りは石畳の雰囲気のある町並み
 旧陣の丸邸は明治時代に建築されたもので、周囲を大谷石の塀で囲まれ、石造二階建の建物は海鼠壁をはじめ梁、床柱、廊下、棚板など贅沢な材料が使用され、当時の主の豪勢な暮らしぶりがうかがえます。
そのすぐ近くの島京梵天はゲストハウス兼たいやき屋さん
 寄った時間は早すぎたので焼き立ては食べられなかったけど「明日葉鯛焼き」をいただきました。(カフェは11:00〜17:00)
近くの展望台から波浮港を見下ろす。自転車を担いで階段を下れば直接港まで行くこともできます
大島一周道路に戻り
湾を回り込んでいくと港を見下ろす逆側の「波浮港見晴台」があります
波浮港は、かつては火山の火口湖でしたが、大津波で海とつながり、その後がけを切り崩し港口を広げ港となりました


波浮港~元町港~山頂口展望台~岡田港

波浮港はかつて遠洋漁業の中継基地として栄えた漁港
 港にある鵜飼商店
コロッケやメンチが食べられます
周りの町並みも歴史を感じさせます
波浮港からトウシキ園地を通る
トウシキ園地にもややわかりにくいですがボムサッグがあります
 大島一周道路に戻ります。
道沿いの差木地みなとまち広場からは利島や奥に新島も見える。
島の西側は起伏が緩やかで快適に走れます。
大島サイクリングのハイライトの一つ「地層大切断面」通称「バウムクーヘン」
 壁の一部分はおおよそ15,000~20,000年以前と言われていて、巨大バウムクーヘン地層の下には海面まで、さらに約5,000年以上の噴火の歴史が重なっているそうです。
大島バスのバス停がフォークの刺さったバームクーヘン型しています
 野増集落を通過
 元町の入口辺り、道の右側に「伊豆大島火山博物館」があります。
 元町港をいったん通過
 元町港手前から4.6kmで山頂口までを結ぶ御神火スカイラインという道が有りますが平均斜度8.7%ときつそうなので
 もう少し勾配が緩い三原山登山道路で上ります
 山頂まで9km、平均勾配5.7%、max14.4%
 大島空港と風早崎の灯台が見える。うっすら富士山も見えてます。
 あじさいレインボーラインと合流
 大島温泉ホテル入口を通り過ぎる。
 高原的な風景が広がる。
 馬がいました。
 新火口展望台
 ここまで来れば山頂口展望台はすぐそこ!
 駐車場と茶屋があります。
 山頂口からお鉢巡りをして噴火口まで往復するには徒歩で約140分くらいかかります。
 火口を背にすれば伊豆半島~富士山を眺めることが出来ます。
御神火スカイラインで下ります。
 元町港へ
 元町港のアイスクリーム屋さん「トリトン」は大島牛乳や島内産食材で作ったいろいろなフレーバーを楽しめるお店です。
 個性的な味の島のりと明日葉のアイス
 元町港ターミナル
 元町港周辺が島の中で一番飲食店や土産物店などが多い。
海沿いを進むと
 「元町 浜の湯」と「御神火温泉」があるので温泉に入っていくのも良いでしょう。
「元町 浜の湯」は入浴時水着着用(レンタル水着もあります)。目の前が海!波音が間近に聞こえます。
 元町港から野田浜までの海岸線を走る「サンセットパームライン」へ
 海が見える開放感抜群の道で超オススメです!!
 最高に気持ち良い!!
 「サンセットパームライン」の北端部の野田浜
 海岸にも黒い火山岩
 ウミガメの産卵地とのこと。
岡田港へ向かいます
 岡田港
 ターミナルの「イズシチ丸食堂」で名物「べっこう寿司」をいただきました
島内の牧場の牛から採れた大島牛乳も港の売店で売っていました
大島一周+裏砂漠+三原山山頂口を一日で周るのは正直窮屈です。裏砂漠か山頂口どちらかにしてゆっくり食事したり温泉入ったりするのが良いかもしれません。

おまけ

夜行便で東京から出港すると東京湾の夜景を楽しめます。
第二海堡のかなり近くを通るのもテンション上がる!

さるびあ丸利用TIPS

  • 行き・帰りとも下船即ダッシュを狙う場合は下船口に早めに並ぶ。通い慣れた釣人は30分前には並び始めます。
  • 自転車を置いたフロアと下船するフロアの階数を把握しておく。階数を間違えると自転車がどこに置いてあるのかわからなくなります。4Fに案内所があるのでわからなくなったら聞いてみると良いでしょう。
  • 発着港は日によって違います。帰りの港は当日9時に情報が更新されるので東海汽船のホームページで必ず確認しましょう。行き帰りで港が違うこともあります。港を間違えると船に乗れません。※島内は携帯の電波が届かない場所もあります。島の東側は繋がりにくかったです。
  • 帰り便でレストランを利用する場合、昼の部は15時までなのでお早めに。(夜の部は17:30~19:30)
  • 帰り便が横浜に寄港する場合は東京在住の人も横浜で降りてしまうほうが帰宅が早い場合があります。
  • エンジン音は静かですが寝るときにノイキャンイヤホンがあると快適。船内の自販機でアイマスクも売ってました。
  • 夜景を撮影するなら6F後方の展望デッキがおすすめ。RFの展望デッキは前方にありますが障害物が多いので撮影には向いていません。

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