塩尻~奈良井宿~岡谷

塩尻から中山道・木曽路の宿場町・奈良井宿を巡り、初期中山道~塩嶺王城パークラインを通って岡谷まで。走るサイクリングコース

コース概要
塩尻から中山道・木曽路の宿場町・奈良井宿を巡り、初期中山道~塩嶺王城パークラインを通って岡谷まで。
距離:56.9km


塩尻~奈良井宿

塩尻駅からスタート。
 駅前の道から「桔梗ヶ原口」交差点を左折して中央本線を高架で越える。
 中山道にある一里塚
 塩尻はワイン作りが盛んで辺りには葡萄畑が広がります。
 縄文時代から平安時代にかけての遺跡「平出遺跡」が道沿いにあります。(国指定史跡)
 ここらへんの古い民家は雀おどしと呼ばれる棟飾りが特徴的本棟造という独特の建物
 「アルプス展望しののめのみち」沿いに平出博物館があります。
 庚申塚を多く見かける。
 中央本線・国道19号と交差
 旧中山道に入り
 洗馬の集落を進みます。
 洗馬宿(せばじゅく)は中山道31番目の宿場町
 洗馬駅
 僅かに残る宿場の痕跡
 国道19号に合流
少し走ってまた右に入って旧中山道へ
 中山道32番目の宿場・本山宿
 本山宿は「そば切り」発祥の地と言われています。
 明治以降前後に建てられた秋山家(若松屋)・田中家(池田家)・小林家(川口家)の3軒の住宅は国登録有形文化財に指定されています。
 2階が1階からオーバーハングしている「出桁造り」
 向かいは脇本陣跡
 また国道19号にもどります。
中津川までならまあ走れる…名古屋までだとちょっと遠いな~。

 「ここより木曽路」の看板。道の脇に「是より南 木曽路」と刻まれた石碑があります。かつて桜沢橋の下を流れる桜沢が尾張藩と松本藩の境界でした。中山道馬籠宿・落合宿間にある「是より北 木曽路」の碑と対を成します。
 国道19号の旧道に、奈良井川を渡河しているRC開腹アーチ(リブ+柱)橋として昭和10年に建設された「旧片平橋」があります。土木遺産に認定されています。
中央本線の線路と並走してすぐに
 贄川駅です。
 明治後期の鉄道敷設当時のままのレンガ造りのアーチ橋が残っています。
 贄川宿は中山道33番目の宿場
贄川宿には木曽福島関所の副関として幕府から指定された贄川番所が置かれ、明治2年(1869)に関所が廃止されるまで続きました。
 中山道木曽路の北の入口で日本三大関所の内の1つ福島関所の副関として置かれた贄川関所が復元されています。
 道祖神と共用水場
 共用水場は何ヶ所かありました。
 国重要文化財「深澤家」の主屋は嘉永7(1854)年の建築で、主屋の奥には、文政・文久に建てられた蔵が二棟あり、江戸時代の町家における各建物の有機的なつながりを現在に伝える希少な存在です。
国道19号にもどり進みます。
漆器店が道沿いにボチボチ見かけるようになります。
道の駅木曽ならかわ
木曽漆器、木製品など伝統工芸品や塩尻・木曽地域の食品、ワイン、日本酒などの特産品が揃う「木曽くらしの工芸館」と農産物や農産加工品を扱う「ならかわ市場」があります。工芸館では予約制で漆器づくり体験もできます。
キウイに似た特産品のフルーツ「さるなし」を使ったソフトクリームやジュース、ジャムなどがあります。
「平沢北」交差点を右折して旧中山道へ。
木曽平沢の街並みは、漆工町として平成18年に国の重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)に選定され、伝統的な町並の整備が進められています。
飲食店は無く本当に漆工の店だけが並んでいて観光客もほとんど歩いていません。
人が少ないので建物の写真を撮るのには良いけど、住人の自家用車がどうしても写り込むのが難点。
いったんまた国道19号に出て
 奈良井川を渡り線路を越えて奈良井宿へ
 道沿いの丸山漆器店の大谷石の蔵は国登録有形文化財
 奈良井駅
 駅のすぐ先から奈良井宿の伝統建築ゾーンが広がります
 奈良井宿は江戸側の板橋宿から数えても京側の守山宿から数えても34番目に位置する中山道の丁度真ん中の宿場町
 中山道沿いに、約1キロメートルにわたって江戸時代や明治時代の建築物が立ち並び、往時の面影を色濃く残す。昭和53年に国の重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)に選定されています。
奈良井宿の西側には全部で6ヶ所の水場があり、山から流れ出る豊富な水は、飲料水としてだけでなく、地元住民の生活用水、防火用水としても用いられ、地元の水場組合によって管理されています。
奈良井宿の建築も二階を少しせり出した出梁造りが多い。
白漆喰の袖うだつ
長くのびた軒の小屋根((庇(ひさし))をおさえた猿頭(さるがしら)と呼ばれるサン木が格子やしとみ戸とよく調和しています。
上問屋資料館は古文書・陶器・漆器など400点余りの諸道具を展示しており、国の重要文化財に指定されています。
 木曽名物の漆器が販売されています。
 上町と中町の境にある「鍵の手」と呼ばれるクランク形状の道路
 火の見櫓と池の沢水場
鳥居峠登り口にある鎮神社
 鳥居峠は木曽路の難所として知られていました。
 踏切を渡り少し奈良井川沿いに戻ると
 木曽の大橋が見えてきます。
 樹齢300年以上の木曽檜づくりで、橋脚のない橋としては有数の大きさを誇ります。橋の下部の木組からは匠の技を垣間見ることができます。

奈良井宿~岡谷

国道19号で戻ります。
 贄川駅から3.8km先に初期中山道の入り口があります。
 信号もなく、注意していないと通り過ぎてしまうので注意!
入り口左側の歩道に案内看板があります。
道はけっこう細い。
 牛首峠まで3.8km。平均勾配は7%くらいだが部分的に17~8%くらいの箇所もあります。
 牛首峠
伊那谷へ下っていきます。
 道端の道祖神
 古くからの人の往来を感じさせる庚申塚
 旧伊那街道の小野宿に出ます。
旧街道の宿場町らしい町並みが残っています。
 線路を越えて「しだれ栗森林公園」方面へ
 塩嶺王城パークラインに入って7%くらいの勾配で上っていきます。
 道沿いの「色白水」。この水で顔を洗うと肌の白い美人になれると言われてきた沢水だそうです。
 すこし入ったところに初期中山道の一里塚もあるようです。
 「しだれ栗 森林公園」
 国の天然記念物に指定されている「しだれ栗」の自生地
 しだれ栗森林公園キャンプ場の事務所に飲料の自動販売機があります。途中に商店など無いので貴重な存在。
高度を上げていくと高原の尾根道になり爽快です。
 道沿いの展望台からは北アルプスや
 諏訪湖や八ヶ岳、南アルプスを見渡すことができます。
勝弦峠から鳥居平やまびこ公園の前を通り過ぎ
 岡谷へ下っていく途中でも
 諏訪湖が視界に飛び込んできます。
 岡谷駅

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