金沢~千里浜なぎさドライブウェイ

金沢市内の金沢城・兼六園・ひがし茶屋街などを観光した後、能登海浜自転車道~千里浜なぎさドライブウェイを走るサイクリングコース

コース概要
金沢市内の金沢城・兼六園・ひがし茶屋街などを観光した後、能登海浜自転車道から千里浜なぎさドライブウェイへ。
距離:59.5km

金沢市内

金沢駅からスタート
金沢駅通りから
少し入ったところに金沢城惣構跡 升形遺構があります。
かつての金沢の城下町が惣構(そうがまえ)で囲われていた痕跡です。
現代的な商業施設と古い建物が隣り合って存在している金沢の市街地。
加賀藩祖・前田利家公と正室お松の方を祀る尾山神社。1875年(明治8年)に完成した「神門」は和漢洋の3つの建築様式が用いられた全国的にも珍しい様式。
1階は木骨煉瓦造石貼付の3連アーチ。梅のマークは加賀前田家の家紋「幼剣梅鉢」
最上階には色ガラス(ギヤマン)がはめられ、屋根に設置されている避雷針は日本最古の避雷針とされている。
境内には前田利家公の金色の鯰尾兜や
これぞ「槍の又左」という姿の騎馬像
お松の方(芳春院)像などがあります。
池のあるお庭も整備されています。
神社の東側からは鼠多門橋を渡って金沢城へ行くことが出来ます。
お堀通りに出て
金沢城へ
城址は国の史跡に指定されていて、城址を含む一帯は金沢城公園として整備されています。
石川門・三十間長屋・鶴丸倉庫以外は明治時代までには焼失しましたが多数の門や櫓などが復元されています。
築城当初は5重の天守があったが江戸時代初期に焼失、二の丸が城の中枢となり二の丸御殿が藩主の居所となったとのこと。(二の丸御殿は復元されていません)
お堀通りを挟んで兼六園
石川門から石川橋を渡って兼六園へ歩いていけます。
お堀通りの両側に桜が植えられています。

金沢城は多種多様な形式の石垣が残っていて、見どころの一つになっています。
各所に石垣の説明看板
「石川門石垣」は左右で石垣の積み方が異なります。

右側は「切石積み」
左側は「粗加工石積み」
国の特別名勝である兼六園は江戸時代の代表的な大名庭園で、水戸の偕楽園、岡山の後楽園とともに日本三名園と呼ばれています。
兼六園のシンボル徽軫灯籠(ことじとうろう)と霞ヶ池
園内には江戸時代から続く松の巨木が配置されています
犀川の上流から引いてある辰巳用水から引かれた曲水がいたるところに張り巡らされ
春はもちろん桜も
眺望台からは卯辰山や白山山系、能登半島方面が見渡せます。
玉泉院丸口からアメリカ楓通りを南に行くと石川四高記念文化交流館があります。
レンガ造りの旧制第四高等学校施設を利用した博物館。
建物は1891年(明治24年)築の煉瓦造り2階建てで国指定の重要文化財
アメリカ楓通りを挟んで東側に建っているのは石川県政記念しいのき迎賓館
玄関前の左右にシンボルとして樹齢約300年(推定)というシイノキ(堂形のシイノキ)
建物は旧石川県庁として1924年(大正13年)6月8日に竣工。外装レンガは、大正11年建築の旧帝国ホテル本館で日本初に使用されたと言われる愛知県武豊産のスクラッチタイルを使用。
国会議事堂などを手掛けた矢橋賢吉による設計。
歴史的な意匠が残る玄関ホールや中央階段
ステンドグラスも建築当初のもの
漆喰仕上げの天井も装飾が凝らされています。
金沢城と兼六園の間のお堀通りを進むと両側が桜並木になっています。
石川門の下に前田利家像。鯰の尾の形の兜がトレードマーク。
兼六坂を登って
兼六園の横を回り込むと
金沢市出身の建築家・谷口吉郎が設計した「いしかわ生活工芸ミュージアム」があります。谷口吉郎は東宮御所や東京国立博物館東洋館などを手がけた、日本建築界・モダニズム建築の重鎮。
「兼六坂上」から小立野通り沿いに立派な塀が伸びています。
大名並みの家禄を誇った家老の邸宅「加賀八家・奥村宗家屋敷跡」の塀です。
通り沿いにある「金沢くらしの博物館」は旧石川県第二中学校の校舎を活用した博物館。
明治32年(1899)に建てられた木造校舎で国の重要文化財です。
「飛梅北陸学園前」交差点から西側に入った道のコーナーに建っている「北陸電力会館 本多の森ホール」は黒川紀章の設計。
道の向かいの「本多の森公園」に赤レンガの倉庫が3棟並んでいます。
明治末から大正初めにかけて建造された旧金沢陸軍兵器支廠兵器庫で国の重要文化財です。
現在は「いしかわ赤レンガミュージアム」として活用されています。
その近くにも2棟の洋館。
2020年に東京都千代田区にあった東京国立近代美術館工芸館が移転してきて「国立工芸館」としてオープンしました。
使用されている建物は旧陸軍第九師団司令部庁舎(明治31(1898)年建造、元は司令部執務室)と
旧陸軍金沢偕行社(明治42(1909)年、元は将校の社交場)
石川県立美術館を挟んだ北側には
国登録有形文化財の旧陸軍第九師団長官舎(1922年築、現石川県立美術館広坂別館)が残っています。
百万石通りを下り
金沢21世紀美術館へ
SANAA(妹島和世と西沢立衛)の設計。2004年に開館しました。
超人気のプールの展示は下側から見るには100分待ちだったので断念しました。
無料で入れるゾーンも広く、気軽に立ち寄ることが出来ます。
すぐ近くの金沢歌劇座は谷口吉郎建築
本多通りを南に進み
犀川を渡ります。
橋を渡ってすぐの「桜坂」
桜の見頃にはちと早かった。
坂を登りきった場所は寺町になっていて
通り沿いに古い寺社が立ち並んでいます。
国の天然記念物の「松月寺の大桜」(咲いてなかったけど)
通りに面した「谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館」は谷口吉郎の息子・谷口吉生の設計。谷口吉生も著名建築家でニューヨーク近代美術館 新館や東京国立博物館 法隆寺宝物館の設計者として知られる。葛西臨海水族園やGINZA SIXなども手掛けた。
蛤坂を左に入ると
「忍者寺」の通称で知られる妙立寺
路地を抜けて
南大通りを越えたところに
金沢三茶屋街のひとつ「にし茶屋街」があります。
「ひがし茶屋街」と比べて人通りが少なく落ち着いた雰囲気の中で散策できます。
南大通りで犀川へ下って
犀川大橋を渡る。
1924年(大正13年)架橋、国登録有形文化財。
「片町」交差点を左折、中央通りを少し走って
大野庄用水沿いの道に右折して入る
長町二の橋を右に入ると
昔ながらの土塀や石畳の小路が残り、豪壮な武家屋敷が立ち並ぶ長町武家屋敷跡。
江戸時代のような景観を保っています。
大野庄用水沿い沿いを進み
玉川公園の脇に出ます。
赤レンガの建物は「金沢市煙草製造所」として大正2年に完成したもの。現在は金沢市立玉川図書館 近世資料館として使用。隣接する金沢市立玉川図書館は谷口吉生の設計。
金沢市民の台所として300年近い歴史のある近江町市場をちょっと覗いてみましょう。
狭い小路にはたくさんの店が並び、新鮮な海の幸や地元産の野菜や果物などが豊富に揃っていて活気あふれる商店街です。
十間町から尾張町に抜け
久保市乙剣宮の前を通過
城北大通りに一旦出て
浅野川大橋の手前で路地に入る。
金沢三茶屋街のひとつ「主計町」。裏路地に見番事務所があります。
先程の久保市乙剣宮から続いている暗がり坂。雰囲気があります。
浅野川に面しているのが主計町の表側。
風情があります。
中の橋を渡る。
上流に1922年(大正11年)架橋の浅野川大橋が見えます。こちらも国の登録有形文化財。
金沢三茶屋街のひとつ「ひがし茶屋街」へ
金沢屈指の人気スポットでここは人が多いです。
三茶屋街の中でも最も規模の大きい茶屋街です。

能登海浜自転車道~千里浜なぎさドライブウェイ

ひがし茶屋街から宇多須神社の前を抜けて
東インター大通りを進む。
北陸新幹線の高架をくぐり
跨線橋を渡る。
道沿いの地元回転寿司「すし食いねぇ!
ランチの握りに
単品で「」
金腐川沿いを少し走り
柳瀬川を渡る。
真っ平らな田畑地帯を進みます。
才田大橋で河北潟に注ぐ水路を渡ります。
左折すると
4km続く桜並木「母恋街道 千本桜」
訪問時まだ咲き始めでちょっと見頃より早かった。
森下川沿いを進み
内灘大橋をくぐる
一部未舗装
河北潟放水路防潮水門
自転車道の表示
すぐ先は日本海
「のと里山海道」に沿って「能登海浜自転車道」が伸びています。
海を眺めながら走れる平坦で快適な自転車道(向かい風じゃなければ)
白尾IC近くの海水浴場
開放感のある爽快な道です。(逆風じゃなければ)
砂浜がなく消波ブロックしか見えない区間も短いですが有りました。
かほく市木津海水浴場のベンチとトイレ
ここらへんは結構砂が堆積してました。
海沿いの道において砂の堆積は避けて通れないですね。
時々「のと里山海道」より内陸側を通ります。
太平洋岸自転車道の大磯や白子のあたりの雰囲気に似ています。
道の駅高松
デッキや店内から海を一望できるので景色を見ながら食事もできます。
足湯もあります。
今浜ICから海へ出ると
日本で唯一、普通の車で走ることのできる砂浜「千里浜なぎさドライブウェイ」
全長約8キロメートル。砂が非常にきめ細かいので砂一粒一粒が海水を含んで引き締まり、自転車でも走ることが出来ます。
ただし波浪等天候条件により年間100日くらいはフルには走行できません。石川みち情報ネットで確認してください。冬は閉鎖されることが多く9月頃が一番砂浜の幅が広いそうです。
この日は千里浜ICまで閉鎖されていたので自転車道に戻り進みました。
志雄PA
浜を見下ろせる展望台と
オブジェと顔ハメとベンチがありました。
波にさらわれて消失した砂浜を再生していました。
羽咋市に入ります。
千里浜ICから
あらためて「千里浜なぎさドライブウェイ」へ
自転車で砂浜を走るという珍しい体験ができます。

この日は700mくらいしか走れる区間がなかったので往復して千里浜ICまで戻り
道の駅「のと千里浜」へ
レストラン・ジェラートは16時閉店。
砂の彫像が展示してありました。
ここにも足湯
羽咋駅へ
駅について見るとなにやら怪しげなモノが
「UFOのまち」?「ジャーン!」って何?
「ナニコレ珍百景」デビュー済み。
羽咋市に伝わる昔話の中に、「もしやUFOではないか」と思わせる物体が登場する「そうちぼん伝説」というお話が残っているからだそうです。

「コスモアイル羽咋」というNASA特別協力の宇宙科学博物館まで作ってしまった!
宇宙開発のために実際に製作された宇宙船や衛星、本物の隕石などを多数展示されているそうです。
振り切ってるぜ…
金沢まで乗った観光列車「花嫁のれん」
輪島塗り・加賀友禅・金沢金箔などの北陸の伝統工芸品をイメージしているそうです。

サイクル・スポーツ用品