日本平~由比~沼津

清水港から日本平にヒルクライム。三保の松原を周って薩埵峠を越え由比へ。由比特産の桜えびを食べて田子の浦を経て海沿いを沼津まで走るサイクリングコース

コース概要
清水港から日本平にヒルクライム。三保の松原を周って薩埵峠を越え由比へ。由比特産の桜えびを食べて田子の浦を経て海沿いを沼津まで。
距離:86.9km
獲得標高:1,076 m

清水~日本平~三保の松原

清水駅からスタート。
駅に降り立てばすぐに「ちびまる子ちゃん」が目に飛び込んできます。
清水は「ちびまる子ちゃん」の舞台であり、作者さくらももこさんの生まれ育った町。
駅前の道に出るとすぐ清水魚市場。
「河岸の市」の建物を通り過ぎると
隣に主に漁港で働いている人達向けのリーズナブルな食堂「どんぶり君」があります。
張り出されたメニューから注文するスタイル。刺身類はあまり無いようです。
二色丼を注文。
清水マリンパークまで遊歩道・自転車道が整備されているのでそこを進みます。
この遊歩道は、かつて清水駅から分岐して美保の松原近くの三保駅までを結んでいた清水港線(全長8.3km)の跡。(1984年に廃止)
進んでいくと清水港駅跡に出ます。駅跡は「ちびまる子ちゃんランド」などが入る「エスパルスドリームプラザ」というショッピングモールとなっています。
清水港で船に積んできた木材を貨車に積み込むため活躍した「テルファークレーン」
昭和3年(1928年)に建造され、昭和46(1971)年に使用停止となり、いまは歴史遺産として保存され、国の登録有形文化財に指定されています。カッコイイ。
清水マリンパークからの富士山
しみずマリンロードに出て
「港町」交差点を右折して港橋を渡り
左折して「次郎長通り」に入る。
その名の通り清水の次郎長の生家が通りに面して保存されています。(国の登録有形文化財)
日本平方面へ進む。
「日本平運動公園」方面へ右折して
「日本平さくら通り」を上ります。
平均勾配4~5%くらいの快適な上り坂。
周囲にはみかん畑広がる。

途中のビューポイント「望嶽台」
三保の松原を含む三保半島が弧を描いて張り出しているのが見える。
その少し上には広々とした茶畑。
頂上が日本平。
展望施設「日本平夢テラス」
1Fに立体白地図にプロジェクションマッピングして動的に日本平の成り立ちを説明するコーナーがあり面白かったです。日本平はプレート活動により現在も隆起が続いていて、過去10万年で300mも隆起して現在の姿になったとのこと。このまま隆起し続けると100万年後には南アルプス並みの高山になる可能性があるそうです。
開放感のある展望回廊
静岡側に久能山へ下るロープウェイがあり、久能山東照宮へ行くことができます。
地上の広場から
「清水日本平パークウェイ」で下ります。静岡側の「日本平パークウェイ」は自転車通行禁止。
カーブを抜けるたびに富士山の姿が目に入ります。
突き当りを右折して
イチゴ栽培の温室の間を抜け
海沿いに出ます。
太平洋岸自転車道」が整備されている区間
「太平洋岸自転車道」のルート看板が立っています。
三保の松原の手前で一旦左へ進む。
三保の松原の「羽衣の松」からおよそ500m真っすぐ伸びる松並木「神の道」の先にある御穂神社
羽衣の松を依代として降臨した神が「神の道」を通り御穂神社に至ったとの伝承があります。
「神の道」沿いを進み三保の松原・羽衣の松へ。天女が羽衣をかけたとされる羽衣伝説で有名。現在の松は三代目。(樹齢約300年)
平安時代から和歌に詠まれ、江戸時代には浮世絵にも描かれた「三保の松原」。国の名勝で世界文化遺産「富士山」の構成資産にもなっています。
松林を少し進み
鎌ヶ崎で海岸沿いに出ます。
真崎海岸まで走る。
岬の端に東海大学海洋科学博物館・自然史博物館があります。
コンクリートのアール形状がレトロっぽくて良い。
三保灯台通りを進み
造船場の角を右折すると
遊歩道の入口があります。清水港線の終点だった三保駅跡です。
清水駅から清水港まで通った遊歩道の続きを逆向きに走っていることになります。
しみずマリンロードに出て天女像が建っている羽衣橋を渡る。
「エスパルスドリームプラザ」の前を通り
清水駅前を通過。
東海道本線の踏切を渡って
線路沿いの自転車道を進む。
東海道に出て興津方面へ
東海道沿いに「興津坐漁荘」の看板
明治の元老・西園寺公望の別邸(復元)。オリジナルは明治村に移築。元老・西園寺公望がこんななにもないところに別邸をかまえていたというのは意外ですが、当時は避寒地として全国的にも知られていたそうです。
その900m程先に興津宿公園
興津宿は東海道五十三次の17番目の宿場町で身延道との分岐でもあります。
興津駅入口を過ぎて
「興津中町」の交差点手前の道の向かいに
たいやき屋さんが目に入ったので立ち寄る。「興津のたいやき 伏見たいやき店」店舗の建物は新しいですが地元に愛されている老舗店。店前にサイクルラックが置かれ「チューブあります」の張り紙。サイクリストに優しいお店です。
一つ先の「興津中町東」信号を渡るとバイパス沿いの自転車道で薩埵峠を通らずに由比方面へ抜けることができます。急いでいるor峠を上りたくない方はここを右へ。
薩埵峠を越えたい人は直進後左に入り興津川を渡る。
東海道本線の踏切を渡り
線路沿いの道ではなくその奥の道を右折
ググッと坂を登ります。
右折して
薩埵峠入口へ
階段になっていて自転車では通れません。自転車に乗って進みたい場合は内陸側に進み回り込みます。
自転車を担いで登る場合は4分ぐらい歩けば平らな場所に出ます。
担いで到達した薩埵峠
歌川(安藤)広重の東海道五十三次にも描かれた東海道の難所であり、富士山のビュースポット。
押し歩きで進む。
山の斜面はミカン畑。
由比側の車道から近い場所に展望台があります。

薩埵峠~由比~沼津

薩埵峠から由比へ下る。
みかん畑の斜面を進む。
収穫用のモノレールが張り巡らされています。
宿場町に下りてきました。
「間の宿西倉沢」と呼ばれる地域。薩埵峠の東側の登り口で東海道の往来が盛んな頃は茶店が軒を連ねていたそうです。
少し人家が途切れて
次の集落には「東海道名主の館小池邸」
「由比宿東海道あかりの博物館」などがあります。

由比駅方面へ進み
駅前を通過。
桜えびのゲート!由比といえば桜えび。国内で桜えび漁が行われているのは由比を中心とした駿河湾だけ。
少し進むと由比漁港の入口があるので右折。
線路とバイパスをくぐって
由比漁港に出ると由比漁協直営の「浜のかきあげ屋さん
生桜えび丼と桜えびのかき揚げ。かき揚げバカウマ!
元の道に戻り進む。
由比川を渡ると
左手に由比本陣公園
その向かいに「由比正雪の乱」の首謀者・由比正雪の生家「正雪紺屋」
その近所の和菓子屋さん「松風堂」に入ってみると
さくらももこさんの直筆色紙!お土産として買った「桜えびサブレ」は桜えびの風味を確かに感じる素朴な美味しさ。
地酒の銘柄も「正雪」。テロ(未遂)首謀者の名前がブランドで良いのか…?
東名高速下を交差
しばらく道なりに走り
海沿いの堤防道路に出て進みます。
富士川河口に近づくと工場のプラントが視界に入ってきます。
富士川河口に突き当たるので堤防上を左折して川上へ
河原に降りると
運が良ければ富士山をバックにした桜えびの天日干しを見ることができます。(桜えび漁は春と秋の限定した期間のみ。前日に漁に出なかった日は天日干しは行われないので見られる日は限られています。)
新富士川橋に上がり
富士川を渡る。
河川敷に小型機用の滑走路があります。
左岸に降りて河口へ下る。
左岸の河川敷にはパラモーターのフライト場があります。
堤防道路を進む。
田子の浦港の端部にある「田子の浦 みなと公園」
「富士山ドラゴンタワー」とすごい名前がついた展望台があります。
富士市では標高0からスタートする「富士山登山ルート3776」を提唱していて、ここがその起点の一つ。
スタンプラリー用紙があったのでとりあえず入手しといた。まあ標高0から5合目までヒルクライム、てのは脚自慢の方は挑戦しがいがあるのでは。
富士川からここまではほぼ真っすぐな海岸線ですが田子の浦港が大きく入り江として内陸に食い込んでます。
伊豆半島の付け根・沼津まで弧を描いて海岸線が続いているのが見えます。
田子の浦港へ
田子の浦港の漁協食堂はしらすが美味いと評判です。
湾を周り込んで
「富士と港の見える公園」へ
展望塔から
なんかよくわからないけど仏舎利塔と富士山
そこから400mほどの場所に「鈴川の富士塚」があります。
鈴川の富士塚は、富士山に登る登拝者が登拝前に田子の浦で身を清め、海岸の玉石を運んで築いたものが元になっています。「富士山登山ルート3776」のもう一つの起点。
ここからまた堤防上を淡々と進みます。
陸側は海岸線に沿って松の防風林が沼津まで連続しています。
沼津駅近くの千本松原と千本浜
海に沈む夕陽を眺めてから沼津駅へ。

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