横浜水道みち

明治20(1887)年に日本初の近代水道として相模川と道志川の合流地点から横浜の野毛山浄水場まで引かれた横浜水道。その上を一直線に伸びる横浜水道みちを走るサイクリングコース

コース概要
明治20(1887)年に日本初の近代水道として相模川と道志川の合流地点から横浜の野毛山浄水場まで引かれた横浜水道。その上を一直線に伸びる横浜水道みちを走る。未舗装、担ぎあり。国道16号と交差する辺りまでは快適なサイクリングコースとも言えないので地図上の一直線の道が気になるモノ好きな人向け。
距離:44.7km
獲得標高:395 m

橋本~西谷浄水場

橋本駅からスタート
相模川方向へ進む。
水道道路の端点と思われる辺りまで行ってみるがこれといったものは無し。
水道みちを進むと崖沿いの湧水池「大島水場のヤツボ」があります。
地域の人々によって飲料の取水や洗い場として利用されてたそうです。
水神の石造倶利伽羅不動が祀られています。
相模川散策路の案内
水道みちは一般道から自動車の走れない遊歩道になったり姿を変えながら伸びています。
未舗装になったり
石畳になったり、
のんびり走りましょう。
国道129号上溝バイパスと交差
相模線をくぐる。
上溝の辺りは畑も多くのどかな雰囲気
鳩川を越え
姥川を越え
相模原公園の緑地に入っていく。
水無月園(花しょうぶ園)
女子美術大学 相模原 キャンパスを突っ切り相模原麻溝公園の中を進む。
公園内にはグリーンタワー相模原(展望塔)が建っています。
北側に隣接する相模原公園はメタセコイア並木が見事

米軍キャンプ座間の住宅地にぶつかるので周囲を迂回して進む。
小田急小田原線の踏み切りを渡る。
「水道みち」の石碑
小田急江ノ島線の踏切を通過
境川を渡る。あのおなじみの水管橋は横浜水道のものだったのです。
水道みちは鶴間公園の端を横切って進む。
鶴間公園の隣は南町田グランベリーパーク。
パーク内のモンベルは床面積が大きくアウトレットコーナーも充実しているので重宝します。
パーク内にはスヌーピーミュージアムもあります。

国道246号にぶつかるので陸橋を渡る。
東名高速をくぐったところで
立入禁止になるので
八王子街道に出て横浜方面へ進む。
保土ヶ谷バイパスから500mほど進んで水道みちに再び入る。
ここら辺の水道みちは国道16号の裏道として利用できます。
帷子川と交差しながら進む。
帷子川を渡る橋にトロッコのレール跡が残されています。
水道を建設する際、鉄管などの資材を運搬するためにトロッコのレールが敷かれたそうです。
鶴ケ峰駅の手前で帷子川と国道16号が左に曲がるのに対して、水道みちはまっすぐ進みます。
地形の起伏に関係なく直線で進む。
西原団地の奥から
陣ヶ下渓谷公園へ(担いで徒歩。自転車を下りたくない方は迂回してください)
ぶっとい水道管が露出しています。
横浜環状2号線をくぐり
ググッと坂を上ると
水道みち 向台公園
その先の高台の上に西谷浄水場があります。こちらは横浜水道第二回拡張工事により大正4(1915)年に設置された。
隣接地に横浜水道記念館があったのですが西谷浄水場再整備事業に伴い、2021年に全面閉館となりました。

西谷浄水場~野毛動物園

高台になっているので横浜のランドマークタワーが道の先に見えます。
浄水場脇から左に入って水道みちへ。
階段になるので
迂回して下っていく
水道みちと合流してすぐ右折。(そのまま水道みちを進んでも良いですが)
寄り道して
横浜新道沿いに出て
神奈川のローカルハンバーグレストラン「ハングリータイガー」の本店に寄っていきます。
昨今ハンバーグレストランといえば静岡県の「さわやか」が有名ですがハングリータイガーは“ファミレス”がまだ日本に定着していない1969年の創業。
熱々のプレートで運ばれてきたハンバーグを目の前で真っ二つにカットして、鉄板に押しつけジュージュー音を立て加熱するというスタイルをチェーン展開したのはここが元祖。
ハングリータイガーの裏は保土ヶ谷公園
保土ヶ谷球場の前を抜けて
保土ヶ谷駅方向へ下っていきます。
踏切を渡り
国道1号に出て
水道みちに戻ります。
「藤棚町」の交差点をすぎるとコンクリドーナッツの急坂が現れます。
一旦下って
さらにもう一回上るW形状の上り坂。車を引いて行く人々が、お尻で必死におさえながら進んだことから「尻こすり坂」の名前がついたとのこと。
野毛山側から見た「尻こすり坂」。壁のように見えます。
その先の坂を登ったところが旧野辺山配水池の野辺山公園。
最初に施設が整備されたのは明治20(1887)年ですが関東大震災で全壊したので現存しているのは昭和2(1927)年に再建、昭和5(1930)年から運用して平成7(1995)年に廃止された施設。
横浜近代水道の父、工事を指導したイギリス陸軍工兵少将ヘンリー・スペンサー・パーマー氏の胸像が建っています。
丘の上に展望台があり
建物が多いので港までスッキリ見通せるわけではありませんがランドマークタワーや横浜の町並みを見渡せます。
公園と道を挟んで野毛山動物公園があります。ここは入場無料!(募金箱も置いてあるので大人は寸志を入れましょう)
無料だからとナメてはいけない。ライオンや
トラ
キリンなどけっこう大型の動物もいます。
ペンギンや
レッサーパンダなどの人気者も!
「しろくまの家」には現在はシロクマはいません。
野毛坂を下って野毛の街へ
野毛は昭和の雰囲気が残る飲食店街
ノリが浅草や上野に近く横浜の「お洒落」なイメージとは程遠い場所。
港町横浜のハイカラな一面も!1933年 (昭和8年)、創業のジャズ喫茶「CHIGUSA」(2022年4月10日閉店、Jazz Museum CHIGUSAに建て替え予定)や
歴史ある洋食店も点在する。昭和21年創業の「センターグリル
昭和13年創業の「洋食キムラ
味のあるカッパのマーク
専用の帆立貝型の鉄皿で供される名物のハンバーグ。デミグラスソースの深い味わいは唯一無二。
都橋を渡り
本町通りから万国橋通りに入り新港へ
サークルウォークの先の
「MARINE & WALK YOKOHAMA」内に
自転車乗りにお馴染みの「ZEBRA」の横浜店があります!入口の階段にタイヤ用のレールがあることに注目!本店同様店内に愛車を持ち込めるので駐輪場所を探さなくてもいいですよ。
海を眺めながらのコーヒー&クロワッサンも良いですね~。
新港ふ頭客船ターミナルと一体の商業施設「横浜ハンマーヘッド」には「ハングリータイガー」や「ありあけのハーバー」、「クルミッコ」など神奈川ローカルの人気店が多数入っています。
1914年以来、ずっと新港ふ頭を見守るハンマーヘッドクレーン

サイクル・スポーツ用品