上発知のしだれ桜~利根沼田望郷ライン

利根川とその支流薄根川、片品川の河岸段丘で形成された沼田盆地をぐるっと囲むように伸びる「利根沼田望郷ライン」。沼田を起点に桜の名所「上発知のシダレザクラ」に立ち寄りつつ「利根沼田望郷ライン」を周り、利根川沿いに渋川まで走るサイクリングコース

コース概要
利根川とその支流薄根川、片品川の河岸段丘で形成された沼田盆地をぐるっと囲むように伸びる「利根沼田望郷ライン」。沼田を起点に桜の名所「上発知のシダレザクラ」に立ち寄りつつ「利根沼田望郷ライン」を周り、利根川沿いに渋川まで走る。
距離:77.5km
獲得標高:1,605 m 

上発知のシダレザクラ~石割桜

「利根沼田望郷ライン」の北側の起点は後閑駅付近ですがトンネル通るのが嫌なので沼田駅スタートとしました。
沼手駅前のヤマザキYショップはおそらく日本で唯一のあつあつ焼きまんじゅう(群馬のローカルフード)を食べられるYショップ
沼田城は真田信之(真田幸村(信繁)の兄)の居城。信之の妻・稲姫(小松姫)は信之不在の際に豊臣についた幸村、昌幸親子を城内に入れなかった逸話で有名。沼田城は駅から坂を上った一段高い位置にあります。
いったん上越線の西側に出て
国道291号を進む。(「スープ納豆」が気になったが検証はまたの機会に)
前方に谷川岳方面の山並み
「迦葉山・玉原高原」の看板に従い右に入り、以後概ね「迦葉山・玉原高原」表示に沿って進みます。
上越線の東側に戻る。
県道265号を進む。
この小学校前の歩道橋の辺りで少し坂っぽくなるが
大部分は3%以下の勾配であまり上りを意識しないまま高度を稼いでいきます。
関越自動車道をくぐる。
北東に進んでいた道が途中で大きく右に曲がり東南へ進む区間。前方に赤城山が見える。
突き当りを左折して県道266号へ
南向きの緩斜面に果樹園が広がる。
小さな丘を越えたら、また緩い上りが続く
「発地ふれあい広場」方面に進む。
2%くらいの緩い上りの直線。
「発地ふれあい広場」を通り過ぎる。
武尊山が見えます。
小・中学校の先を右に入り
直ぐを左に曲がると「天照寺の枝垂れ桜」。訪問時は葉桜でしたが武尊山を背景にした一本桜は満開時は絵になりそうです。
道なりに進み
りんご園が並ぶアップルロードへ。
「発地のヒガンザクラ」の看板を左へ入ると
高台の上の桜が目に入ってきます。
苗代を作るころに開花することから「発知の苗代桜」とも呼ばれ親しまれているエドヒガンの木。
推定樹齢約400年
北へ進みます。
「利根沼田望郷ライン」にいったん出て
すぐまた玉原方面へ左折
集落のあちこちに花が植えられていて訪れた人の目を楽しませてくれます。
玉原山荘を過ぎてすぐを左に入る。
雪解けの水が流れる発知川を越えると
段々畑の中の塚の上に桜の木が見えます。
武尊山を背景にした「上発知のシダレザクラ」
足元のお地蔵さんが良いアクセントになっています。
「水曜どうでしょう」の「日本全国 絵はがきの旅」ロケ地として「水どう」ファンには知られている。
「上発知のシダレザクラ」他、今回紹介している桜の開花情報は沼田市のHPが参考になります。
県道266号から東側の道に入って
果樹園の広がる斜面をダ~っと下っていきます。
「サラダパーク ぬまた」跡の前を通り過ぎて「利根沼田望郷ライン」に入ります。
「サラダパーク ぬまた」から続く直線路は1.7kmほど下った後
上りに転じます。
90°左にカーブして少し進んだ辺りで
ピークに達して
下っていきます。
川場村に入る。
桜川を渡り
薄根川を渡る。河原は公園とキャンプ場になっています。
橋を渡るとすぐ左手に「かわば田園温泉 楽楽の湯」
その先に「川場牧場ジェラート工房」があります。
薄根川を見下ろすテラス席
目の前は手ぶらでキャンプが楽しめるグランピング施設
道を挟んだ南側は人気の道の駅「道の駅 川場 田園プラザ
「1日まるごと楽しめる」のキャッチフレーズ通り多様なお店が並びます。
個人的にお気に入りはこの「ミート工房わかば」
「山賊焼き」と名付けられた焼き立てハム・ソーセージ盛り合わせが名物。ビールをグイっと一杯いきたいところをノンアルコールビールで我慢。
地ビールやベーカリーレストランなどなど飲食店のバリエーションが特に充実しています。
ここからまた上りになります。
今回の行程の中では最大の上り
と言っても5.7km、平均勾配5.2%ですからそんなにキツくはないです。
右手後方に見える子持山
右手前方は赤城山。赤城山は複数の山のカタマリなので見る方角によって全く姿が異なります。
片品川を見下ろす「河岸段丘ビューポイント」
正面に赤城山
右手に子持山

沼田盆地を広々と見渡すことができます。
少し上ってから下り
「石割桜」とゴルフ場の案内を左折。
600mほど進んだ先に
「石割桜」があります。
名前の通り石を割って伸びている姿は力強い!

薗原湖~赤城高原SA~渋川

利根沼田ラインに戻り下っていきます。
ビューポイントから眺めていた河岸段丘の中に入る。
国道120号と交差。
大規模農地の広がるなだらかな斜面を下る。
丘の上に見える三角屋根は旧国道120号・椎坂峠の観光施設の跡。現在は椎坂白沢トンネルの開通により峠を通る車は激減したがかつては尾瀬方面へ抜けるメインルートだった。
片品川が近づいてくる。
望郷ラインの右折ポイントを通り過ぎて片品川沿いに進み
県道267号へ入る。
薗原ダムに寄っていきます
堤体上を道を渡る。
屈曲したトンネルを抜け
下っていって
南郷橋で根利川を渡る。
左手の薬師堂の奥に
「南郷温泉しゃくなげの湯」。公衆トイレもあります。
薬師堂の向かいに古民家「南郷の曲屋」が建っています。
曲屋とは其の名の通りL字型をしていて突起部が厩になっている東北地方でよく見られる民家の形式で柳田國男「遠野物語」でも紹介されています。茅葺きの曲屋は群馬には珍しい。
当地に熊野神社を建設するため、神官とし来村して定着し、代々名主を務めた鈴木家の旧住宅
天明5年(1785年)に竣工されたと推測されている江戸時代の建物
土間には室、養蚕室もありました。
囲炉裏に火がくべられていて雰囲気ある!
欄間彫刻
茅葺の屋根裏
水車小屋と蔵が4軒も敷地内にあります。
足湯も併設されているので一息入れていくのも良い。
片品川左岸側の赤城山の山裾を上っていきます。
薗原ダムがよく見えます。
いったん下って
赤城川を渡って、また上ります。
ここもまあソコソコの勾配でキツくはありません。
開けた場所まで上ると
さっきまで走ってきた武尊山側が片品川を挟んで見えます。
「利根沼田望郷ライン」に合流
広々とした大規模農地の中に出ます
ここから昭和村ゾーンが「利根沼田望郷ライン」の最も美味しい部分
高度感を感じつつ
視界が開けていて
爽快なサイクリングを楽しめます。
ちょっと風景が北海道っぽい。
途中にいくつか展望スペースがあります。
いやあ~気持ち良い~
「利根沼田望郷ライン」は突き当りまで。
右折して
関越道の赤城高原SAに下ります。
一般道から徒歩で入場可能。
下り側のSAでは本来は榛名山山麓の群馬名物「水沢うどん」が食べられます。
さらに下って
県道255号を進む。
利根川左岸沿いを走る。
かなり細い箇所があるので対向車が来ないか注意して走りましょう。


大正橋で利根川を渡って渋川へ。
大正橋から利根川自転車道が伸びているので前橋方面へ走っていくこともできます。

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