大洗・ひたち海浜シーサイドルート

日立市から東海村、ひたちなか市、大洗町、水戸市、茨城町を経て茨城空港(小美玉市)に向かう約95キロのルート「大洗・ひたち海浜シーサイドルート」を走破して霞ヶ浦に出て土浦まで走るサイクリングコース。大洗から水戸へ向かうショートコースも。

コース概略
日立市から大洗町を経て茨城空港(小美玉市)に向かう約95キロのルート「大洗・ひたち海浜シーサイドルート」を走破して霞ヶ浦に出て土浦まで。大洗から水戸へ向かうショートコースも。
距離:106.7km(~土浦)、61.3km(~水戸)
獲得標高:668m(~土浦)、374 m (~水戸)

日立~ひたち海浜公園

人気のサイクリングコース「つくば霞ヶ浦りんりんロード」を有する茨城県はサイクルツーリズムに力を入れていて「サイクリングいばらき」にその他のおすすめコースも掲載して整備を進めています。今回はその中の「大洗・ひたち海浜シーサイドルート」を日立駅から走ります。
日立駅に直結しているたオーシャンビューのカフェ「シーバーズカフェ
全面ガラス張りで眺望抜群!
目の前は海!
人気のカフェですが朝はそれほど混んでいませんでした。

駅前の道を真っすぐ進み国道245号に入る
「大洗・ひたち海浜シーサイドルート」は国道を進むのがルートですがシーサイド感が足りないので左折して海沿いの道に入ります。
海に面した津神社
その下は会瀬海水浴場
会瀬漁港の前を通る
消波ブロック際にサーファー
国道245号に戻りしばらく進む。
さすがに日立の関連会社が多い。
「河原子海水浴場」の看板がある信号を左折。
海際にハンバーガー屋さん。眺めが良さそう!
河原子海岸北浜
南へ進みます。
防波堤の下には砂浜が続いています。
南側の河原子海水浴場
河原子海岸のシンボル的存在「烏帽子岩」には、津神社が祀られ、中腹には「藤田東湖」の詩碑が建てられています。
しばらくきれいなビーチが続きますが
次第に消波ブロックが現れてきて
沿岸びっしり消波ブロックになってしまいます。
ここも砂浜の消失に悩まされていそう。九十九里も一部こんな感じですよね。
行き止まりの小さなビーチ「水木海水浴場」
海岸線から1段上がって
すぐの場所にある「水木異国船遠見番所跡」
江戸時代の海防施設・外国船を見張る施設があったそうです。
「金砂神社」の聖地で72年毎の大祭礼を行う場所とのこと。次回は2075年。
前方に灯台をチラ見しつつ
国道245号に戻る。
「大みか駅入り口」信号を左折
先ほど見えた日立灯台の建つ古房地公園へ
シンプルな形の白い灯台は景観の良いアクセントになっています。
公園内からは、久慈浜海水浴場や久慈漁港、日立港区を遠望できます。
久慈浜海水浴場を眼下に見ながら進む。
漁港と日立港の前を通り過ぎる。
道の右手に「道の駅 日立おさかなセンター」があります。
まあ、魚介類目当てだったら正直言って「那珂湊おさかな市場」へ行ったほうが良いかな~
開門橋で久慈川を渡ると東海村
道沿いに日本原子力発電(株) 東海第二発電所があります。
敷地内にPR施設「東海原子力館 東海テラパーク(予約制)」
周辺には加速器や東大の研究部門など原子力に関わる移設が数多く建っています。
原子力関連施設が途切れた先を左に入ると
村松皇大神宮と虚空地蔵尊があります。
手前に虚空地蔵尊、右手奥に村松皇大神宮
13歳の子女が参拝すると知恵を授けられると言われる「十三詣り」で知られる
本堂前には牛と

本堂の奥には三重塔があります。
村松大神宮は伊勢神宮系
なんかようわからんが出世参道と書いてあったよ。
安産祈願その他の「なで犬」

晴嵐神社脇から海岸へ続く道が伸びています。
海岸は水戸黄門のロケ地とか
元は徳川斉昭(烈公)が水戸八景の一つに選んだ白砂青松の景勝地だったとのこと。
海岸まで600mほど。細かい砂地でけっこう歩きにくい。
加速器施設の間を進む。
南に見えるのは火力発電所
白砂の綺麗なビーチです。
北側は研究施設と原子力発電所
参道前に旅館が有ったりして古くからの観光地であることが伺えます。
国道245号に戻り進み

「ひたち海浜公園」へ
園内は歩行者と分離されたサイクリングコースが整備されています。(同じく国営の昭和記念公園・武蔵丘陵森林公園と共通の設計ポリシーで整備されています)
何と言ってもGW前後が見頃になるネモフィラの丘が有名!

丘の上からは海も見えます。
タイミングが合えばチューリップ等の春の花も見ることができます。
秋はコキア(ほうき草)で赤く染まります。

ひたち海浜公園~大洗

ひたち海浜公園内を南へ進み
南口から出ます。
東側に進みすぐ右折
県道265号を左折して
阿字ヶ浦駅へ
駅名ロゴがかわいいけど「字」の字は単体だと読めないな。
阿字ヶ浦駅近くの堀出神社境内に
令和元年「ほしいも神社」が建立されました。
なにせ茨城県はほしいも生産日本一ですから!
酒列磯前神社へ向かう
シーサイドルートの看板と道路の青矢羽もボチボチ見かけますが、これだけを頼りにルートを走るには表示密度が低い
酒列磯前神社は参道の樹叢(県指定天然記念物)が緑のトンネルになっていて雰囲気良し
大洗磯前神社とセットでお参りしてね、と書いてあります。
海岸線へ下っていきます。
自転車専用レーンが整備されつつあります。
磯崎から平磯にいたる海岸には、東へ30~40度傾斜した岩礁が連続し、これらは、「那珂湊層群」と総称される中生代白亜紀の地層で、アンモナイトなども発見されています。
水戸光圀が名付けたと伝わる清浄石の碑。
平磯海水浴場のシンボル海中滑り台の「くじらの大ちゃん」
くじらの大ちゃんの立体看板を右手に入り
「湊本町」交差点を右折。那珂湊おさかな市場へ寄る場合は左折。
900m程先にある「ほしいも専門店 大丸屋」。専門店を名乗るだけ有って多種多様な干芋を取り扱ってます。
店内でほしいもジェラートが食べられます。
そこから200mほどの場所に
幕末に作られた反射炉を戦前に復元したものが建っています。(韮山の反射炉は世界遺産の構成要素に指定されています)
反射炉を作るための煉瓦焼成窯も復元されています。
大洗へ
海門橋で那珂川を渡る。
アクアワールド茨城県大洗水族館が見えます。
橋の真ん中になんかあったのでとりあえず鳴らしといた。
海沿いは大洗海岸公園
駐車場に売店が数件あります
海岸沿いには茨城のローカルチェーンシーフードレストラン「メヒコもあります。

公園を過ぎると左手に
神磯の鳥居が見えてきます。
御祭神が降臨された岩礁を「神磯(かみいそ)」と称し、神聖な場所として禁足地(足を踏み入れてはいけない場所)としました。
毎年元日には、宮司以下神職は海岸に降り、大神の御降臨の地を照らしながら昇る初日の出をお参りする「初日の出奉拝式」を執り行います。
神磯の鳥居の向かいの一段高い場所に大洗磯前神社が鎮座しています。
階段キツイ!
一の鳥居をくぐった先の交差点を左折

道沿いの漁港前に魚介類を提供する飲食店が固まっています。
地域性が有るのか無いのかちょっとわからないけど「かねふく めんたいパーク大洗

いろいろな明太子製品が買える+明太子メニューの軽食がいただけます。
先に進むとフェリーターミナル
北海道まで行ける「さんふらわあ号」がここから出ています。

大洗マリンタワー
大洗サンビーチ。ここはとっても広々としています。

大洗~茨城空港~土浦

大洗から県道106号を茨城・水戸方面へ進む
涸沼川を渡り
左手に入った場所に涸沼自転車道の起点があります
しばらく田んぼの中の水路沿いに進み
交差する水路に掛かる橋を渡り
涸沼川沿いに出ます
進んでいくと川幅が広くなり涸沼川から涸沼になります
涸沼は、満潮時に川が逆流し、海水が流れ込むため、海水と淡水が混じり合う全国的にも希少な汽水湖であり、ヤマトシジミやマハゼなど汽水域に生息する魚や貝などの漁場となっています。
涸沼の自然環境は国際的に認められ、ラムサール条約に登録されています
涸沼の湖面に映る中秋の名月は「広浦の秋月」として第9代水戸藩主徳川斉昭が水戸八景の1つに選びました。広浦公園に碑があり、今もよむことができます。
広浦公園の西端に鎮座する大杉神社
少し一般道を走って
湖畔の自転車道に入る
道幅が狭いのでノンビリ走ります
またすぐに一般道に戻り
案内看板に従い左折すると
もう一度湖畔の自転車道に出ます
涸沼自転車道はまだ続きますが県道50号線を左折
涸沼川を渡り茨城空港へ向かいます
「大洗・ひたち海浜シーサイドルート」の案内矢羽が薄い密度ながら表示されています
表示に従い右手の道に進み
鉾田市に入る
左折して茨城空港へ
茨城空港は既存の航空自衛隊百里基地の滑走路を共用する形で新たに旅客ターミナルビル建設して2010年に開港した民間共用空港
2階テラスから滑走路が眺められます
滑走路を挟んだ逆側に百里基地の建物が見えます
ターミナルビル1階には北海道初のコンビニ「セイコーマート」は入っています
特色のある品揃え
茨城空港公園に役目を終えたF4戦闘機「ファントム」がリペイントされて展示されています
セイコーマートは空港の取付道路の入り口にもあるので空港まで行かなくても寄ることができます。また道の駅的施設「空のえき そ・ら・ら」もすぐ近くにあります
南に進み
行方市に入り
霞ヶ浦へ
国道355号を右折して
霞ヶ浦湖畔の自転車道に入る
ほほえみの浜
霞ヶ浦ふれあいランド虹の塔と霞ヶ浦大橋が見えます
園部河口大橋を渡る
下高崎コスモスロード
かなり長い範囲でコスモスが植えられています
恋瀬川を渡り
常磐線の踏切を渡る
国体道路を進み
国道354号を跨ぎ
土浦駅へ

大洗~水戸

「ようこそ通り」から水戸方面へ
涸沼橋で涸沼川を渡ります。
大洗バイパスをくぐり
備前堀沿いを進む。
時々国道に出ますが
また備前堀に戻ったりしながら進む。
GW頃だとちょうど田植え時期で水田の水鏡が美しい。
紺屋町あたりまで来ると備前堀の周囲の景観が整備されています。
備前堀は利根川東遷を指揮した伊奈"備前守"忠次が整備した用水。
伊奈忠次は面白い人物なのでとりあえずWikiでも見てください。
用水沿いに由緒ありそうな染物屋さん

桜川に出て
桜川沿いを走り
水戸駅へ
南口には納豆
北口には黄門様