星峠の棚田~清津峡

まつだい駅から星峠の棚田と周辺の棚田をグルッと巡り、越後妻有「大地の芸術祭」の屋外アートを鑑賞しながら清津峡を経由して越後湯沢駅まで走るサイクリングコース

コース概要
まつだい駅から星峠の棚田と周辺の棚田をグルッと巡り、越後妻有「大地の芸術祭」の屋外アートを鑑賞しながら清津峡を経由して越後湯沢駅まで。
 距離:75.8km
獲得標高:1,680 m 
 
「大地の芸術祭」は越後妻有地域(十日町市、津南町)で開催される世界最大規模の国際芸術祭であり、地方で開催されている地域芸術祭のパイオニア。2000年に第1回が開催され、以後3年に1回開催されるトリエンナーレ形式を採用していますが、数多くの屋外展示物などは期間外でも年間を通じて鑑賞することができます。本記事はトリエンナーレ期間中の訪問に基づいているので期間外に鑑賞できない作品が含まれている可能性があります。

まつだい駅~星峠の棚田~美人林

ほくほく線まつだい駅からスタート。上越新幹線越後湯沢駅から乗り換え1本で来れます。
駅の地下道を通って南側に出ると「まつだい郷土資料館」があり
線路沿いの台地上には巨大な毒々しい花が咲いています。
世界的な人気アーティスト草間彌生さんの「花咲ける妻有」という作品。彼女の代名詞ともいえる水玉模様があしらわれていていかにもな感じ。
特撮の怪獣のような存在感。
花はパブリック・アート系の代表的連作のシリーズで、同様の毒々しい花は松本市美術館の前にも咲いています。
総合文化施設・雪国農耕文化とアートのフィールドミュージアム「農舞台」
作品「かまぼこアートセンター」は豪雪地帯の妻有地区に多く見られるかまぼこ型倉庫がモチーフ
イリヤ&エミリア・カバコフの作品「棚田」
線路・渋海川沿いに進むと
早速かまぼこ型倉庫に出会います。
国道253号(ほくほく街道)に入り若干アップダウンしながら緩いペースで上っていきます。
かまぼこ倉庫以外にも建物の屋根が鋭角だったり
1階部分がコンクリでその上に木造2階建てが乗っかっている構造だったり、豪雪地帯ならではの独特の建物が目につきます。
進んでいくと渋海川の対岸に大きな看板が見えてくる。
交差点を松之山温泉方面にちょっと入ると
看板の足もとに出ます。これも「ステップ イン プラン」という作品。
交差点に戻り国道403号を進む。
山の合間に水田が広がってます。
県道243号との分岐の角に
旧奴奈川小学校跡をリノベーションした学習・文化施設「奴奈川キャンパス」があります。
校舎の内外には作品が設置され、一般参加可能な授業もあるそうです。
桜並木の間を走ることができる「はなしらべ」
桜並木はまだ若木。成長とともに風景は変わっていくことでしょう。
近くに「城主館跡」。本当に跡で何にもない。
国道403号に戻って星峠方面へ進む。

「脱皮する家」の看板を右折
「脱皮する家」は泊まることのできるアート作品。一棟貸しの農家民宿としても利用されています。
床、柱、梁など全てが彫り込まれています。
「脱皮する家」から700mほど進むと
妻有地区を代表する棚田の一つ「星峠の棚田」
大小様々な水田約200枚がまるで魚の鱗のように斜面に広がります。
気象条件がそろうと雲海が発生するそうで、シャッターチャンスを狙ってカメラマンが集まるとのこと。
湾曲した棚田の縁を進みます。
回り込んで行って
斜面を下ったのち上って
向かい側の斜面に出る。

「TOUR DE TSUMARI」のコース看板。毎年美しい里山の風景やアート作品、建築作品などを楽しみながら自転車で巡るアートツアーとして「ツールド妻有」が開催されています。
国道253号(ほくほく街道)に出て
棚田の中を進む
駐車スペースが整備されている「儀明の棚田」
小規模な棚田ですが春に山桜が水面に映るころは大変込み合うそうです。
少し進んで左に入り
ぶなが池植物公園へ
「マザーツリー空中庭園」
階段を上った先に山ぼうしとブナの木が植えられていて
何か神秘的な神殿のような雰囲気があります。
森と水田の間を進み
国道353号に入る。
国道253号(ほくほく街道)に突き当たり左折。
すぐを左手に入り
「蒲生の棚田」
看板は無くても周りは棚田だらけ
田野倉の棚田
県道12号に突き当たり右折。
下っていきます。
松代市内に入り突き当りを左折。
「松代」交差点手前の「創作の庭」
国道253号(ほくほく街道)に出て
まつだい駅と隣接した「道の駅 まつだいふるさと会館」へ
地元の食材を使ったランチ
毒々フラワーに再会。

「農舞台」にもカフェが入っています。こっちも良さそう。
屋外に展示されていたアート作品「廻転する不在」。人がペダルをこぐと後ろの自転車が観覧車のように回転する仕組みになっています。トリエンナーレ期間限定の公開かも。
渋海川を渡った南側が松代城跡の城山になっていて数多くのアート作品が展示されています。
巨大な色鉛筆がぶら下げられた「リバース・シティ」
「○△□の塔と赤とんぼ」
「hi 8 way」
「かかしプロジェクト」
「砦61」
「手をたずさえる塔」
松代城跡へは寄らずに県道350号を進む。
しばらく上り
下って行くと
道沿いに名水「庚清水(こしみず)」が湧いています。ボトルチャージ!

集落と
水田が広がる場所に出て
少し走ると
「美人林」入口の看板が有るので右折。
1kmほど上ります。
「美人林」視覚的に強烈な地名ですね。
美人林手前を左に入ると十日町市立里山科学館 越後松之山「森の学校」キョロロ
雪降る里山「雪里」の生物多様性に関連した展示や豊富な体験プログラムで里山を楽しく体験し学ぶことができます。
食堂「さとやまキッチン」もあります。
全面サビで覆われたユニークな建築
分岐に戻って美人林へ進む。
3ヘクタールほどの丘陵に、樹齢約100年のブナの木が一面に生い茂っています。その立ち姿があまりにも美しいことから「美人林」と呼ばれるようになりました。
紅葉時期も美しいでしょうね。

清津峡~越後湯沢駅

県道350号に戻り南に進む。
上って行って
国道353号に突き当たり左折。
「高舘トンネル」は右側に広い歩道が有るので無理せず歩道を進むのが良いでしょう。全長1.2km。

東側を渡って
次の東川トンネルは短いので問題なし。

スノーシェッドを抜けて
 全長975.2 mの豊原トンネルへ。まあまあ緊張感はありますが交通量は少ないので大丈夫でしょう。
トンネルを抜け下っていくと
右手に「トヤ沢砂防えん堤」が見えます。
アートっぽいけどこれは純粋な土木構造物。下り坂でサーっと通り過ぎてしまったけど立ち寄ればよかった。
どんどん下って行って
T字路を左折して国道353号を進みます。
十日町方面へ右折。
飯山線をくぐり
信濃川を渡る。
上って行って
国道117号を左折。
清津川を渡り
十日町市に入って
「幹線農道」の看板を右折。
緩やか~な上り。
緩斜面を利用した水田が広がる。
鳥居が見えてくると
その左手前に巨大なアート作品が姿を現します。
イギリスのリチャード・ウィルソンの作品「日本に向けて北を定めよ(74°33’2”)」
ロンドンにある作家の自宅をもとに、実物大の構造だけ、方位を保ったまま妻有に移動させた。ひっくり返っているのが地球の丸さを感じさせて面白い。
中里中学に隣接していてプールが隣にあります。
鳥居、プール、オブジェとここだけにしかないような取り合わせ。
1.3kmほど進んで
右折
清津川の手前、道の左に桔梗原うるおい公園があります。
ここに内海昭子「たくさんの失われた窓のために」が展示されています。
ステップを登り少し高い視線から見ると
窓の向こうに川の流れを見ることができます。風にたなびくカーテンがポイント。無風の時は風が吹くまで待ちましょう。
清津川を渡る。
橋には火炎土器と
双体道祖神
南岸側の清津川フレッシュ パーク内を通っていきます。
公園内はキャンプサイトや足湯などがあります。
県道284号に出る。
倉又地区の集落を抜け
左手に広がる田んぼの端
釜川の手前に
フィンランドのカサグランデ&リンターラ設計事務所がてがけた「ポチョムキン」
廃材を用いられてつくられる禅庭、ブランコ、オープンテラスなど性格の異なるさまざまな空間で構成された公園。
迷宮的であり
オープンスペースであり
秘密基地的でもある。
ポチョムキンの名前は田んぼに浮かぶ戦艦を連想させる。
釜川を渡り
スノーシェッドを抜け
一段高い場所に上がる。
左折して
田んぼの縁を進む。
5~6%ほどの勾配を上り
牧畑トンネルを抜けて
清津川に向かって下る。
清津峡橋を渡る。
川沿いに遊歩道が見えるが通行止め。
国道353号に出て
全長845.4mの清津峡トンネルを抜ける。
道沿いに磯辺行久記念 越後妻有清津倉庫美術館があります。
清津峡方面へ右折
下って行って
清津川を渡る。
道なりに進み
小出温泉街の駐車場に自転車を停めてその先は徒歩。
奥に一番立派そうな旅館が建ってました。
その先の遊歩道を進む。
清津峡渓谷トンネルのエントランス施設「ペリスコープ」。1階がカフェ、2階に足湯が有ります。
向かいの崖にカモシカを発見!
こいつらすごい角度の崖を歩くよね。
清津峡渓谷トンネル」は2018年の大地の芸術祭にて、中国の建築家集団「マ・ヤンソン/MADアーキテクツ」のアート作品として改修され一躍大人気スポットになりました。
全長750m、往復で1.5kmあるので所要時間40分は見ておいた方が良いです。
途中3か所の横穴が有り渓谷を展望できます
エメラルドグリーンの清流と
荒々しい岩肌。清津峡は日本三大渓谷の一つに数えられているそうです。
2つめの横穴は白黒ストライプに鏡面のオブジェが配置されています。(オブジェの内部に便器が入ってます)
3つめの横穴
この柱状節理の見事さ!
一番端のパノラマステーションは床が水鏡になっていて”映える”フォトスポットです。
ここからは渓谷を正面から眺めることができます。
国道353号に戻って
ググっと高度を稼ぎます。
ピークに尾根道の魚沼スカイラインへの分岐点
通り過ぎて十二峠トンネルへ。ここも1km以上あるトンネルですが下りなので楽です。
十二峠トンネルを抜けた後も短いトンネルやスノーシェッドが連続する。
上越新幹線の高架下をくぐり
上越線をくぐって
最初の信号を右折
国道17号の旧道と思われる。
石打丸山の旅館街を抜け
国道17号に出て湯沢方面へ


越後湯沢駅へ

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