柳沢峠~鶴峠~相模湖

塩山から一葉の道~大菩薩ラインを上り柳沢峠へ。丹波山へ下り今川峠を越えて小菅へ出て鶴峠を経由して上野原から相模湖まで走るサイクリングコース。柳沢峠西方一帯の三窪高原は6月初旬ころから咲き始めるレンゲツツジの名所です

コース概要
塩山から一葉の道~大菩薩ラインを上り柳沢峠へ。丹波山へ下り今川峠を越えて小菅へ出て鶴峠を経由して上野原から相模湖まで走る。柳沢峠西方一帯の三窪高原は6月初旬ころから咲き始めるレンゲツツジの名所です
距離:82.8km
獲得標高:2,631 m 

塩山~柳沢峠~丹波山

塩山駅からスタート
駅の前には武田信玄像
駅の向かいには「甘草屋敷」という江戸時代後期の民家と屋敷構えをそのまま利用した歴史公園があります。毎年2月~4月にかけて開催されるひな飾りと桃の花まつりのメイン会場で、つるし飾りや雛段が華やかに飾られます。国の重要文化財。
秋は塩山名物「枯露柿」作成用の柿のれんが吊るされます。(実際に製作に参加「ころ柿づくり体験教室」もあるので甲州市観光協会のHPをチェックしてみてください。)
天草屋敷通りを進む。甲州地方特有の丸石を積んだ道祖神を道沿いで見かけます。
右折して
県道201号で上っていきます。
いきなりの勾配10%看板!
まずは二桁勾配区間は短く終わり7~8%くらいの上りが続く。
沿道に養蚕農家特有の建築が点在しています。
フルーツラインと交差
枝垂れ桜が有名な慈雲寺入口を通り過ぎる。
県道201号は樋口一葉の両親が甲州市生まれという縁で「一葉のみち」と名付けられています。慈雲寺に文学碑があります。
二十三夜塔
道が大きく蛇行する辺りから勾配がきつくなり
10%を超え17%くらいの箇所もあります。
右に行くと大菩薩峠に通じる道を左に曲がり
国道411号(大菩薩ライン)に入ります。
大菩薩ラインも6~8%くらいの勾配。局所的に急な場所は無く一定の角度で上っていく感じです。
山と谷を大胆に橋とトンネルでつなぎスムーズに走っていけます。
トンネル内も道幅は十分にあり明るいので怖くありません。
整備されて走りやすい線形になっています。
高芝大橋。なかなかの高度感。
勾配もだいたいこんなもん。

2回続けてループします。
振り返ったところ。
ループを過ぎれば
すぐに柳沢峠に着きます。
雲がなければ富士山が見えるはず。
柳沢峠茶屋
簡単な食事やソフトクリームが食べられます。
茶屋から1時間ほど歩けば「ハンゼノ頭」という見晴らしスポットへ行けます。
「ハンゼノ頭」から三窪高原にかけてはツツジの名所です。
峠を越えて丹波山方面へ下っていきます。
3kmほど下った場所にある「はまやらは
清流を渡った先にあります。
真っ黒な犬がいます。吠えたりしないから怖くないですよ。
「名水わらび餅」が名物!写真はよもぎ味。黒糖味や季節によって桃味など3~4種類が選べます。
続けて下っていきます。
高瀬川沿いの一ノ瀬方面への分岐
「一ノ瀬高原」入口を過ぎて
一ノ瀬高橋トンネルへ進む。トンネルの手前を左に入った柳沢川と一之瀬川が合流するあたりは「花魁淵」と呼ばれていて由来は後ほど。
続けて大常木トンネルを抜ける。
かたなばトンネルを抜けると
少し先に
明治時代の東京市長尾崎行雄が多摩川水源林の調査のために訪れたことを示す記念碑が建っています。

グングン下っていきます。
羽根戸トンネル
なんかゴミ屋敷的なゾーンが有るのが良くないな~。産廃?
杉林を抜け
しばらくすると
丹波山村の集落に出ます。
集落西端の「おいらん堂」
「おいらん堂のいわれ」が書いてあるんですが、武田の隠し金山で働いていた遊女が閉山の際に秘密保持の為に殺されたという結構ひどい話なんです。その方法も、柳沢川の渓谷に宴台を作り、慰安と称してその上で舞を舞わせ、舞の最中に宴台を吊っていた藤づるを切って、宴台もろとも遊女たちを淵へ沈めたという凄まじいもの。おいらん淵に沈められた遊女の遺体の多くが、下流の奥秋の地に打ち上げられ、哀れに思った村人がその遺体を葬り、それがおいらん堂となったそうです。現在のおいらん堂は昭和63年に再建されたもの。
丹波山の人気のパン屋さん「きのしたベーカリー
どのパンも美味しいです。

小菅~相模湖

丹波山市街地を通過
古民家カフェ「灯里」日替わり弁当などがあります。
「村役場入口」信号を右折して
丹波川を渡り
小菅村へ向かい峠を越えます。上り始めは結構勾配がキツい。
平均すると7~8%ですが局所的に20%くらいの箇所もあります。
今川峠
下っていって
小菅村役場の前を通過して
「原始村」の看板を右に入り小菅川を渡り
竪穴式住居を模したユニークなバンガローが並ぶキャンプ場の「原始村」の前を通ります。
白沢川沿いを上っていく。
徐々に勾配が増していき
峠手前のつづら折りでは20%近くの箇所もあります。
鶴峠に到着!バス停は有れども特に見晴らしが良いわけでもなく地味かな…。
道路沿いに兜造り(合掌造り)の民家。形状が檜原街道沿いで見かける家と一緒で谷筋は違えど共通の文化圏であることを感じる。
西原地区を抜けて
田和峠まで上り
峠を越え下っていきます。
道沿いの「とうふ工房 やっこ屋」。おからドーナツや豆乳プリン、とーふたこやきなどが食べられます。
県道33号(上野原あきる野線)を左折して
すぐ右折。ちょっと上り
ゴルフ場をくぐるトンネルを抜ける。
少し下り
また上る。
上野原カントリークラブに上っていく辺りでは前方に富士山が見える視界がひらけた場所があります。
上野原カントリークラブを過ぎて下りに入ると結構な急坂でコンクリドーナッツが現れます。
「←藤野駅・和田峠 上野原→」を左に進み
「←和田峠 藤野駅→」を右に進む。
沢井川沿いを進み
中央高速をくぐり
中央本線の踏切を渡る。
国道20号(甲州街道)に出て
相模湖駅へ