国分寺崖線ポタリング

国分寺から多摩川まで国分寺崖線を上ったり下ったりポタリング。湧水や富士見スポットを巡るサイクリングコース。

コース概要
国分寺から多摩川まで国分寺崖線を上ったり下ったりポタリング。湧水や富士見スポットを巡ります。
距離:69.2km

国分寺崖線とは

国分寺崖線は、古代多摩川が南へと流れを変えていく過程で武蔵野台地を削り取ってできた、河岸段丘の連なりである。崖線には湧水が多く、市街地の中の親水空間として、また野鳥や小動物の生活空間として貴重な自然地となっている。
国分寺崖線は立川市砂川九番から始まり、東南に向かって野川に沿って延び、東急線二子玉川駅付近で多摩川の岸辺に近づいて、以後多摩川に沿って大田区の田園調布付近まで続いている。延長は約30kmで、上流の立川ではほとんど高さがないが、都立府中病院付近では15mほどに高さを増し、世田谷区の成城学園から下流では20mを超える高さとなる。”
(出典:東京都環境局)
国分寺崖線の周辺を地域では古くから「はけ」と呼んでいます。崖上の台地に降った雨水が地面に染み込み、崖下の低地に湧き出すので、「はけ」は湧き水の多い場所です。
崖の上下をつなぐ坂と富士山を眺めることができる富士見スポットが多数存在します。

野川公園~武蔵国分寺跡

都立野川公園からスタート
人見街道の野川公園入り口は新選組の近藤勇の生家の隣。
すぐ近くの龍源寺には近藤勇の墓所があります。
野川公園の前身は国際基督教大学のゴルフ場、その前は国際基督教大学(ICU)、SUBARU東京事業所、武蔵野公園を含めて中島飛行機三鷹研究所の敷地でした。野川の南側は元ゴルフ場っぽさの残る開けた芝生広場。
梅、桜、紅葉と四季折々の自然を感じることができます。
東八道路を渡った北側には
野川が流れ
国分寺崖線に接した園内からは湧き水が野川に流れ込んでいます。
自然観察園には曼珠沙華(彼岸花)の群生地が有るので秋には赤い絨毯が広がったような風景を楽しめます。
上流へ進み道を渡り西武多摩川線をくぐって武蔵野公園に入る。
武蔵野公園を抜けた小金井新橋から中前橋辺りまで両岸に枝垂れ桜が植えられています。

その先はソメイヨシノ
鞍尾根橋から丸山通りに入り
国分寺崖線下の際を通って
「武蔵国分寺跡」方面に進む。
崖線下の湧水を集めて野川に注ぐ清流沿いの小路「お鷹の道」を自転車を降りて歩く。
「雑木林のみち」へ右折
「お鷹の道」の名称は国分寺市内の村々が尾張徳川家のお鷹場に指定されていたことに因みます。
「真姿の池」という名前の湧泉があります。
昭和60年に環境省の名水百選に選ばれ、水路沿いの遊歩道と池周辺に複数の湧水があることから、「お鷹の道·真姿の池湧水群」と名付けられました。
国分寺崖線の下から水が湧き出ているのを見ることができます。
少し先の北側には江戸時代の名主の長屋門を入り口にして「おたかの道湧水園」(入園料100円)が整備されています。
水路をはさんで南側の「史跡の駅」
カフェとしてのほか無料の休憩所としても利用できます。
「鷹の道」を進むと武蔵国分寺の前に出ます。
国分寺崖線の斜面に仁王門
崖線上に薬師堂があります。
敷地内に八幡神社もあります。
崖線下の開けた場所に律令時代の国分寺の史跡が残されています。
と言っても建物はなく礎石だけなので想像力で補うことしかできませんが、全国の国分寺跡と比べても規模が大きいそうで、大正11年に国指定史跡に指定されています。ARで建物再現とかするといいのでは。
坂を登って国分寺崖線の上へ。
坂を登りきった右側は「武蔵 国分寺公園」
多喜窪通りの北側は
国鉄時代のJRの教育施設「中央鉄道学園」の跡地
SLの動輪モニュメントが残されています。
公園に隣接して東京都公文書館と東京都立多摩図書館があります。多摩図書館は『東京マガジンバンク』と称する、公立図書館としては最大規模の雑誌の専門サービスを展開していて、約18,000誌の雑誌を所蔵、現在も刊行中の雑誌が50のジャンルに分類され、過去一年分を自由に見ることができます。

姿見の池~成城学園

西国分寺駅前を通り中央線の北側へ
東側の小道の先に
鎌倉時代、恋ヶ窪宿の遊女達が朝な夕なに自らの姿を映して見ていたという伝承が伝わる「姿見の池」があります。
恋ヶ窪という地名の由来の一つとも云われ、「武蔵野夫人」など文学作品にもよく登場する名所です。
西武国分寺線をくぐり
線路沿いを進む。左側は日立中央研究所。
日立中央研究所内には大きな池と湧水があり、それらが野川の源流となっています。
普段は入れませんが春と秋に一般公開日が設けられます。
余談ですが国分寺駅北口には元ボクシング世界チャンピオン輪島功一さんのお店「だんごの輪島」があります。
国分寺駅南口に出ます。
駅近くの「殿ヶ谷戸庭園」も
国分寺崖線の高低差と豊富な湧水を巧みに生かして築かれた、回遊式林泉庭園
丸山通りから東京経済大学下の道に入り国分寺崖線の際を走る。
東京経済大学キャンパス内に「新次郎池」という湧水池がありキャンパスの一部は一般公開されています。
東京経済大学横のくらぼね坂
崖線沿いを200mほど進むと貫井神社。

同社の湧き水が豊富で枯れることがなかったことから「黄金井」(こがねい)と呼ばれ、「小金井」の名の由来となったとされています。
崖線下から湧き出ているのが確認できます。
新小金井街道をくぐり
なかなか斜度がきつい弁車の坂を上った場所に
滄浪泉園と言う歴史ある庭園があります。石の門標文字は犬養毅元首相自筆によるもの。
ここもハケの湧水を活かした武蔵野の自然な面影を残す野趣あふれる緑地です。



薬師通で小金井街道をくぐり
小金井神社の前を過ぎて「はけの道」を右折
「はけの森美術館」美術の森緑地へ
大正から昭和にかけて活躍した洋画家・中村研一氏の住宅跡です。
ここもハケの湧水を活かした池のある庭
崖線の斜面は竹林になっています。
中村研一氏の住宅はカフェとして活用されています。
美術館の向かいから野川までつづく「はけの小路」
はけの道を進み武蔵野公園の向かいにある「ムジナ坂」
「はけの森97階段」の上からは富士山が見えます。
再び武蔵野公園に入り
野川を渡る。
武蔵野公園は東京都の各公園や街路に植える苗木を育てる苗圃をもち、散歩しながら木々の育成の様子を観察することができます。
ここでいったん国分寺崖線から離れて東八道路へ出て多磨霊園へ
多磨霊園はソメイヨシノ、シダレザクラ、サトザクラなど多くの種類の桜が約1600本植えられていて、桜の時期は静かに花見を楽しめます。
多磨霊園の西側から出た南側に浅間山という小さな山があります。
ここは「関東の富士見百景」に選ばれているビュースポット。
ニッコウキスゲによく似た固有種ムサシノキスゲの自生地として知られ、5月に可憐な花を咲かせます。
公園内にはキンラン、ギンランなども自生しています。
西武多摩川線の踏切を超えて武蔵野の森公園へ
武蔵野の森公園と東京外国語大学の間は直線の桜並木で春に走ると気持ち良い!
東京外国語大学の学園祭は、多様な国の文化・食べ物に触れることができてとても面白いです。
道沿いの「ブーランジェリー・テール・ヴィヴァン」でパンを買っていって武蔵野の森公園で離発着する飛行機を眺めながら一服。
離発着コースの真下で見るとかなり臨場感あります。
公園には調整池と

調布飛行場の滑走路を臨む複数の展望スポットがあります。
公園は元々日本軍の空港だった場所。大沢グランド通りを挟んだ東側には飛行機を爆撃から守るために退避させる「掩体壕」が2ヶ所残っています。
付近には高射砲なんかもあったようです。
東京オリンピックのロードレースは武蔵野の森公園がスタート地点。武蔵野の森公園から大沢グランド通り~人見街道~東八通りへと進むコースになっています。(オリンピックコース序盤はこちら
大沢グランド通りも桜並木が見事です!
調布飛行場敷地内の「プロペラカフェ」。窓際からは滑走路が見渡せ
収納庫の飛行機もガラス越しに見ることができます。
フライトシミュレーターなんかもあります。
調布飛行場ターミナル南側の大沢グランドへ進むと富士山が見えることも。
大沢グランド通りにはかつての調布飛行場正門の門柱が残されています。
味スタの脇を回り込み
滑走路沿いに武蔵野の森公園に戻ります。
野川を渡って
崖線の階段を登ると
ここにも富士山ビュースポットがあります。
このビュースポットの裏は国立天文台三鷹キャンパス
三鷹構内には大正から昭和初期の貴重な建物や望遠鏡が点在しています。
太陽塔望遠鏡(アインシュタイン塔)は国の登録有形文化財で、1930年(昭和5年)竣工。
塔自体が望遠鏡の筒の役割をしていて、太陽からの光は塔の中を下って、鏡で横にある暗室に導かれます。

1926年(大正15年)竣工の大赤道儀室は現在、展示施設として公開されています。
日本最大の屈折望遠鏡
通常時も見学コースがありますが、毎年10月下旬の公開日には公開講座や体験観測など様々なプログラムが催されます。
野川沿いに戻ってしばらく進み
天文台通りを過ぎた200m先で左に入りまた崖線下へ
崖上にお稲荷さんが有る急階段を上ると
「大沢みはらし児童遊園」があります。
ここからは味の素スタジアムの向こう側に富士山を見ることができます。
周辺の崖線には他にも富士見スポットが点在しているのでお気に入りのスポットを探してみましょう。
深大寺通りに入って深大寺へ
門前の深大寺そばが名物な深大寺は都内では浅草寺に次ぐ古刹。年間を通して多くの観光客で賑わいます。
白鳳期の釈迦如来像は国宝の指定を受け、東国随一の古仏として全国的に有名。
深大寺の起源は水神・深沙大王に由来すると伝わり、深沙大王堂の裏には国分寺崖線の湧水池があります。
すぐ裏は国分寺崖線
「不動の滝」は「東京の名湧水57選」に選定されています。
また水木しげるさんが調布在住だった縁で参道入口に「鬼太郎茶屋」があります。
参道には蕎麦屋や茶店が軒を連ねていて食べ歩きも楽しい。
深大寺裏の崖線上は都立神代植物公園。一年中花や植物を楽しめますが特にバラ園が有名。
深大寺通りを進むと右手の一段下がった場所に神代植物公園 水生植物園があります。
谷戸状に入り込んだ低地に湧き水が流れ込み、小川や池が出来て湿地帯になった場所に花菖蒲や燕子花などが花を咲かせます。
園内の高くなった台地には深大寺城址があります。
扇谷上杉氏方が造営した3つの郭からなる戦国時代の城跡
一角に神代植物公園・深大寺そば組合・深大寺小学校が共同で管理し栽培を行っている ソバ畑があります。
深大寺通りの坂を上って
交番脇の路地を入る。
崖線の突端に建つ池ノ上神社。現在は中央高速が目の前に通っていて眺望はありませんが昔はおそらく展望地だったと思われます。
近くの中央高速を跨ぐ「池ノ上橋」から富士山が望めます。
急坂を下ります。
崖線下の佐須地域は地域を流れる用水路に沿って畑や(わずかながら)田んぼが広がり、開発が進む市街地にありながら、昔ながらの里山の環境が残されています。
再び野川に出ます。
三鷹通りと祇園寺通りの間の野川沿いは春の1日だけ桜のライトアップが行われます。
京王線をくぐり
神代団地を通過
調布市から世田谷区に入り
小田急線の高架の手前で左に入る。
明治の初め多摩川大洪水時に喜多見川原に流れ着いた不動尊像を祀ったと伝わる喜多見不動堂が斜面に鎮座しています。
境内の崖から湧水の滝が流れ落ちています。
崖線の急坂を上り右に曲がると


小田急線の切通に架かる「不動橋」にでます。
隣の「富士見橋」と合わせて「関東の富士見百景」に選ばれています。

成城学園~多摩川

成城富士見橋通りから仙川沿いに出ます。
仙川沿いには東宝スタジオがあります。
ここら辺の桜のトンネルもキレイ

大蔵運動公園脇の坂を上がり
グランド橋で東名高速の上を渡る。
グランド橋から360mほど進むと「関東の富士見百景」に選ばれた岡本の富士見坂の上に出ます。
富士見坂の上の道をそのまま進むと岡本八幡宮の北参道に突き当たります。
岡本の坂上は高級住宅地。岡本八幡には近所に住む松任谷正隆・由美夫妻寄進の石灯籠が建っています。
大蔵通りに下ります。

大蔵通りに入口がある静嘉堂文庫美術館は三菱財閥岩崎家が設立した古典籍と東洋古美術の美術館。
岩崎家の納骨堂として四代目の岩崎小弥太によって建てられた岩崎家玉川廟があります。設計は岩崎家当主の屋敷や丸の内の三菱一号館などを手掛けたジョサイア・コンドル。
丸子川沿いを進み
国道246号をくぐって
玉川高島屋ショッピングセンターの脇を上る。
崖線上を進み
東急大井町線の上に架かる橋へ
ここも「関東の富士見100景」に選ばれている富士見橋。
橋の隣は国宝『源氏物語絵巻』を所蔵することで名高い五島美術館
元は東急グループの創業者・五島慶太邸の敷地の一部
お金持ちは昔から高台の眺めの良い場所に居を構えるんですなー。素敵な庭です。
覚願寺の前で左折して一筋上の道を進む。
東名高速をくぐって左折。
この坂もなかなかキツイ。
その分、坂の上からは富士山が見渡せます。
坂の先に進むと玉川野毛町公園に突き当たります。
公園内に帆立貝形古墳としては最大級の野毛大塚古墳があります。ここらへんから田園調布までの国分寺崖線上は古墳の密集地帯なのです。
古墳の頂上からは二子玉や武蔵小杉のビルが見える。
頂上面に埋葬の表示があるが意識している人は少なそう。
玉川野毛町公園から300mほど進めば等々力渓谷の入り口。
”等々力渓谷は、武蔵野台地の南端に位置する延長約1.0kmの渓谷です。谷沢川が多摩川と合流する手前で、多摩川が形成した河岸段丘、いわゆる 国分寺崖線の侵食によってできた、東京都区内ではめずらしい渓谷です”(案内図より)
芝生広場からの展望はイマイチ。
渓谷まで下りていく斜面がこじんまりした日本庭園になっています。
渓谷は夏は涼しく、秋は紅葉が美しい。
上流の等々力駅近くのゴルフ橋
崖面から水が染み出しているのが見て取れる「不動の滝」
不動の滝・不動堂から階段を登っていくと崖上の等々力不動尊に出ます。

等々力渓谷下から田園調布方面に向かう。
田園調布のその名も「急坂」

田園調布旧駅舎。田園調布は渋沢栄一らによって大正時代に開発が開始された街。駅を中心に放射状に伸びる道と同心円を描く道で区画割りがされています。
南西に伸びる放射道路を進み
宝来公園の横を抜けて
多摩川台公園へ
多摩川台公園内にも古墳がたくさんあるんですが
草木が鬱蒼と茂っていて正直形がよくわかんないですね。
遊歩道や展望台が整備され水生植物園などもあります。
多摩川台公園の西隣にある「小さな見晴らし台」

多摩川駅前へ下ります。


多摩川~仙川~野川公園

多摩川浅間神社へ
富士塚になってますがここも実は古墳です。
鳥居をくぐった左手に社務所の屋上を利用した展望台があります。
映画「シン・ゴジラ」でタバ作戦の作戦本部が設営された場所。
美味しいハンバーガーやフィッシュアンドチップスを提供してくれる「Cafe&Bar Delight
多摩川を少し遡り
丸子川沿いの道に入る。
等々力渓谷の下流・谷沢川と交差
丸子川に面して建つ善養密寺
ここの石像が変わっていてつい足を止めてしまいがち。
なんか異国情緒があるというか中国・朝鮮っぽい?
第三京浜をくぐった少し先を左折して二子玉川公園へ
野川沿いに戻っても良いですが今回は丸子川~仙川ルートへ。丸子川沿いに「南大山道」の道標が建っています。
岡本八幡宮の下・岡本民家園の前を通ります。
大正時代の土木遺産・水道管用のトンネル「岡本隧道」が敷地内にあります。
仙川沿いに入って
東宝スタジオ~成城学園を通り過ぎる。
祖師谷公園
京王線をくぐる。
新川天神山
丸池公園
杏林病院北で東八道路に出て野川公園に戻ります。