京都~洛北紅葉ポタリング

京都駅から高瀬川沿いをブラブラしてから鴨川を北上して下鴨神社へ。さらに北上して貴船神社~大原の寂光院・三千院を周り京都に戻って、哲学の道~南禅寺~蹴上インクラインと巡る。東華菜館で夕食後、夜の伏見稲荷~東寺のライトアップを観て京都駅まで戻るサイクリングコース
コース概要
京都駅から高瀬川沿いをブラブラしてから鴨川を北上して下鴨神社へ。さらに北上して貴船神社~大原の寂光院・三千院を周り京都に戻って、哲学の道~南禅寺~蹴上インクラインと巡る。東華菜館で夕食後、夜の伏見稲荷~東寺のライトアップを観て京都駅まで戻る。
距離:62.5km

京都駅~高瀬川~鴨川デルタ~下鴨神社

京都駅からスタート。人が少なそうな八条口に出てみた。
駅ナカでニシンそば発祥の店と言われる松葉の「ニシンそば」が食べられます。
八条通から高瀬川沿いへ
花札・トランプ製造として創業した任天堂の旧本社ビルの外観を見学。
1930年(昭和5年)に完成した、3階建てのモダンなビルです。ホテルにリノベーションされる予定。
高瀬川沿いの目立つサウナ。
五条大橋南側の高瀬川近辺はかつて「七条新地」→「五条楽園」と呼ばれた旧花街・赤線地帯。現在はその手の営業は廃止されているが路地にお茶屋・遊郭建築が残っています。

最大の妓楼建築「旧三友楼」
「三友楼」の屋号が瓦に記されています。
五条楽園歌舞練場だった「五条会館」
カフェー建築も点在しています。
スクラッチタイルにステンドグラスの丸窓がクラシック!
五条大橋を渡り鴨川の河川敷に降りて上流に向かいます。
走り始めてすぐ川向うに見えてくるのは「料理旅館 鶴清」
昭和初期に料理旅館として創業。宮大工が手掛けた建物は総檜造の3階建て。木造3階建てとしてはかなり大きな規模の建築です。
続いて松原通りを過ぎて見えてくる「鮒鶴京都鴨川リゾート」。こちらの本館も有形文化財に指定された大正期の建築。
四条大橋の角には
ランドマークとして一際目を引く「東華菜館」。 屋上にある塔屋は、エレベーターの機械室。
「先斗町歌舞練場」は大正14年(1925年)に着工し、昭和2年(1927年)に完成。
2014年に開業した「リッツカールトン京都」。和のテイストを取り入れながらモダンでスタイリッシュ。
鴨川河川敷は開放感溢れていて気持ちよく走れます。
賀茂大橋を過ぎると
賀茂川と高野川が合流して鴨川になる地点「鴨川デルタ」。森見登美彦作品ではおなじみの場所。
河川敷から飛び石でデルタへ。けっこう飛び石の間隔がデカイ。
出町橋を渡り
出町ふたば」で豆餅を!買っていきたいところですが長蛇の列。電話で予約すれば待たずに買えるという情報があったので当日営業開始直後に電話したのですが「今からだとお渡しは午後2時以降になります」とのことで断念。甘かった、前日までに電話予約しておくべきだった…。
その先の「出町桝形商店街」はローカルで小規模な商店街
商店街中程にサバが浮いています。これは若狭から京都まで行商の人たちが「塩鯖」を運んだ「鯖街道」の起点が出町柳であったことに由来しています。
「出町桝形商店街」はアニメ「たまこまーけっと」の舞台。「たまこまーけっと」バージョンの「とび太くん」が2体。
出町橋のたもとには「鯖街道口」の道標
鴨川デルタの北側は下鴨神社の境内地である「糺の森」ですが
糺の森内は自転車乗り入れ禁止なので
下鴨神社の自転車置き場まで移動してお参りします。
下鴨神社は京都の中でも最も古い神社の一つ。内親王・王女が斎王を務める伝統があった皇室とも縁の深い神社。
社殿のうち2棟が国宝、31棟が国の重要文化財に指定されています。
境内を流れる御手洗川の水源池「御手洗池」の水あわをかたどったのが「みたらし団子」との逸話あり。
下鴨神社の神紋はふたば葵
御手洗川と泉川の三角州は「奈良殿神地」と呼ばれる古代の祭祀遺跡。賀茂神社の祭神が「天鳥船」に乗り降臨したという神話伝承が有り、島の形が船に似ていることから「船島」と呼ばれています。古墳や巨石信仰などの古い信仰の流れを伺わせます。

下鴨神社~貴船神社

下鴨本通りを北上し
北山通りを左折。
次の信号を蔵馬方面へ右折。
次第に道は細くなり
短いですが勾配25%の激坂があります。
木野街道に出て
T字路を右折して鞍馬・貴船方面へ
叡山電鉄鞍馬線の高架をくぐり鞍馬川を渡る。
この辺りは叡電に乗っていると両側が紅葉の見どころの箇所。
鳥居の脇を通り貴船方面へ
貴船口駅

道の脇の「蛍石」
平安時代に、宮廷の女流歌人の和泉式部が貴船神社に参詣して恋の成就を祈り、「もの思へば沢の蛍もわが身よりあくがれ出づる魂かとぞ見る」と有名な歌を詠んだのが、この蛍岩近辺の光景だといわれています。現在も6月中旬ごろからこの付近一帯で、ホタルの乱舞が観られます、とのこと。
紅葉のトンネル!
次第に茶屋・飲食店が現れてきて
鞍馬寺の西門に通じる端に出ます。
そのすぐ先左手が貴船神社本宮
貴船神社の観光案内でよく目にする灯籠階段。
貴船神社は水神を祀る神社。おみくじも境内の霊泉に浮かべると吉凶が解る「水占おみくじ」になっています。
さらに奥に進み
500mほど行った場所にあるのが結社(中宮)
縁結びの神として信仰されていて願掛けに訪れる人も多い。
境内の船形の自然石「天乃磐船」は平成8年に奉納されたものなので歴史あるものではない。
川床のある料理旅館が点在しているので予算と時間が有れば優雅な一時を過ごせるでしょう。
奥宮の手前の「思ひ川」。創建当時の貴船神社本宮は現在の奥宮の場所にあり、参拝者はこの場所で禊をして心身を清めたのだろうといわれています。
高さ4.5m 重さ43トン以上もの巨石「つつみヶ岩」
さらに進み
中宮から300mほどに位置する奥宮
奥宮本殿の西側には巨大な石組、“御船型石”があります。
祭神である玉依姫命が乗った黃船を人目に触れぬように石で包み囲んだと伝えられている貴船神社の核心部です。
下鴨神社奈良殿神地の舟形と類似しており信仰のルーツの共通性を感じます
来た道を戻って
本宮前の「鳥居茶屋」で鮎茶漬けでささっと済ませました。

大原 寂光院~三千院

鞍馬街道まで戻り
鞍馬街道から道40号(下鴨静原大原線)へ
江文峠を越えて大原へ
府道40号から府道108号に進み
寂光院へ
寂光院と三千院を結ぶ「大原女の小径」
規模は大きく有りませんが紅葉が見事な趣のある古刹です。
開基は聖徳太子と伝わってますが、それよりも「平家物語」に登場するお寺として有名
安徳天皇の母で壇ノ浦で入水したものの生き残った建礼門院(平徳子)が隠棲した場所で、「平家物語」のエピローグにおいて後白河法皇が寂光院に建礼門院を尋ねるエピソードが語られています。

「大原女の小径」を通って三千院へ
三千院は皇室一門や公家の方が出家して住職を務めた門跡寺院
京都市街の北東に位置する山中の「大原の里」はかつては貴人や仏教修行者の隠棲の地として知られていました。
高低差の有る広大な庭園があり紅葉の名所として特に有名です。

八瀬~哲学の道~蹴上

大原から
国道367号(若狭路)へ出て京都へ戻ります。
「瑠璃光院」と「叡山ケーブル」の案内を左折
高野川を渡ると
比叡山に登る叡山ケーブルの「ケーブル八瀬駅」

周辺は「八瀬 もみじの小径」と名付けられた遊歩道が整備されています。
1895年(明治28年)に行われた平安遷都千百年紀念祭の成功を記念して建てられた「平安遷都記念塔」があります。
叡山電車の駅へ続く橋の上からの風景も良い。
すぐ近くの「瑠璃光院」は京都の観光パンフレットにも必ず乗っている紅葉の人気スポットで時間指定有りの予約なしでは入れません。サイクリングの途中に寄るには時間計算が難しい。見学を希望する場合はここを中心にスケジュールを組む必要があります。
高野川沿いを下っていきます。
修学院離宮付近を通る。

宮本武蔵が吉岡一門数十人と決闘を行った場所として知られる「一乗寺下り松」
白川通りに出て銀閣寺方面へ進む。
今出川通りを左折
銀閣寺の手前で「哲学の道」に入る。
琵琶湖疏水分線の水路に沿って歩道が整備されています。
南禅寺に出ます。
奥まで進むと現れるレンガ造りの水路橋「水路閣」
1888年(明治21年)に完成した琵琶湖疏水の分線(蹴上以北)にある水路橋です。
琵琶湖疏水を運行する船のルートの一部で台車に船を載せて上下させる傾斜鉄道跡「蹴上インクライン」
両側が桜並木で桜の時期に特に人気が高い。
「蹴上インクライン」の下を通るレンガトンネル「ねじりまんぼ」
「まんぼ」とはトンネルの別称で、強度を上げるためにねじってレンガが組まれているのでこの名前。
トンネルの上に粟田焼で焼かれた文字は、琵琶湖疏水を開通時の京都府知事の揮ごうによる「陽気発処」、「雄観奇想」

東華菜館~伏見稲荷~東寺

知恩院の前を通過。知恩院は観光シーズンにライトアップを行うので夜の観覧を計画に組み入れても良いでしょう。。
八坂神社前を通過。祇園界隈は京都で最も混む場所の一つなので通り過ぎるだけ。
早めの夕食を昼間も眺めた「東華菜館」へ。
明治から昭和にかけて数多くの西洋建築を手掛けたウィリアム・メレル・ヴォーリズの設計した建物です。1926年(大正15年)竣工。ヴォーリズについてはビワイチの近江八幡でも触れているので興味の有る方は参照ください。
現役で稼働する日本最古のエレベーター
古い建物好きにはたまらない場所です。
コースを頼めばそれなりにしますが麻婆豆腐とチャーハンといった町中華的な利用も可能。
窓からは川向うに見える南座は1929年(昭和4年)の竣工
南座と道を挟んだ角に立つ「レストラン菊水」も「東華菜館」と同い年生まれ。
食事後は夜の伏見稲荷へ
かの有名な千本鳥居を無人で写真に収めるには夜か早朝に行くしかないでしょう!
猫が住み着いてるようです。
最後にライトアップをしている東寺へ。駅も近いし。

紅葉しているように見えますがライトアップでかなりドーピングされてます。