松江~出雲大社(出雲路自転車道)

松江から宍道湖を北岸を通り出雲路自転車道で稲佐の浜へ出て、出雲大社にお参りに行くサイクリングコース

コース概要
松江から宍道湖を北岸を通り出雲路自転車道で稲佐の浜へ出て、出雲大社にお参りに行く。
距離:51.7km
獲得標高:335 m 

松江~宍道湖

松江駅からスタート。
駅前から西へ進み
宍道湖畔に出る。
湖畔の白潟公園に建っている石灯篭は明治初期の料亭「青柳楼」のもの
公園には松並木
宍道湖は汽水湖。磯の香りがします。
宍道湖大橋を渡り左折。
宍道湖北岸を進む。
2kmほどの場所に地蔵像が建っています。
湖にせり出した場所の「珈琲館」。眺めが良さそう。
少し岸から離れて
しばらくするとまた岸辺に戻る。
道の駅 秋鹿なぎさ公園
「珈琲館」ほど湖畔ギリギリではありませんが2階からの景色は良い。
湖畔の道はフラットで走りやすい。
国道431号と並行して一畑電車の線路が延びています。
松江市から出雲市に入ります
一畑薬師への入口。一畑薬師にも寄るつもりでしたが電車が1時間以上遅延したのでパスしました。時間のある方は一畑薬師に上がれば眼下に宍道湖を眺めることができるはず。
一畑薬師入り口から800mほど先で右の側道に入り
出雲路字自転車道に入る

出雲路自転車道~稲佐の浜~出雲大社

宍道湖の西端を進み
水路と
平田舟川を渡り
揖斐川の堤に出ます。
揖斐川沿いに進んでいきます。
平坦な自転車道、快適に飛ばすことができます。
1㎞ごとに距離表示の石柱。
出雲大社は前方の山裾。
日陰のない河原の道なので夏は屋根のある休憩所がとても助かる。
自転車道路沿いにはお店も自販機もありません。
ボトルの水分補給に武志駅の商店に寄り道。
自転車道は揖斐川に沿って西から南へカーブして
神立橋西詰で
右側に渡り
自転車専用道に入って
山陰線をくぐる。
道路標示に従い2回右折
高瀬川沿いを進みます。
市街地の歩行者兼用道になるのでペースダウン。のんびり進みます。
川沿いに柳や松が植えられていて風情がある。
歴史ありそうな染物屋さんの建物
少し道を外れて出雲そばのお店「献上そば 羽根屋 本店」へ。「献上」の名は大正天皇以来、数々の皇室の方たちに出雲蕎麦を供してきたからだとか。
出雲そばは三段に重なった赤くて丸い器に盛られているのが一般的。薬味とツユを蕎麦に直接かけていただきます。挽きぐるみの蕎麦で黒っぽく香りが強い。
高瀬川の「ヤマタノオロチ」像。古事記の中では出雲地方でスサノオに退治され、その尾から三種の神器の一つとなる天叢雲剣(草薙剣)が出てきたと伝わっています。
高瀬川沿いを進みます。
国道9号をくぐる。
新内藤川に合流
河口付近の水門の横を通る。
自転車道の表示に従い右折後左折
松林の中を抜ける。
左折してソーラーパネルの前を通り
特徴のある形状の建物が並ぶ宍道湖西部浄化センターの脇を抜ける
国道431号に合流。
日本海に出ます。
「きずき海浜公園」前を通り過ぎ
「稲佐の浜」へ
出雲大社の御祭神・大国主大神が高天原から派遣された武甕槌神(たけみかづちのかみ)と国譲りの交渉をしたという場所です。
またこの浜は、旧暦10月10日(神有月)に全国の八百万の神々をお迎えする、神迎神事の浜でもあります。
弁天島という小さな島があり、岩上には豊玉毘古命を祀る小さな祠があります。
砂浜の上にポツンと岩があり珍しい風景ですが、昭和60年前後までは、島の前まで波が打ち寄せていて、近年急に砂浜が広がり島まで歩いて行けるようになったそうです。
この稲佐の浜の砂を集めて出雲大社に持っていきます。どうするかは後ほど。
稲佐の浜から80mほど内陸に
出雲大社末社の下宮
さらに50mほど進んだ先にある出雲大社末社の上宮
神在月(旧暦10月、出雲以外では神無月)に「稲佐の浜」でお迎えした八百万の神が集まり縁結びや来年の収穫など諸事について神議される社とされています。
八百万の神は7日間神議を行い、その期間は出雲大社の十九社に泊まるそうです。
八百万の神が集まるには狭そうな…。神様がギュウギュウ詰めになりそうです。
国道431号に出るとすぐに「出雲阿国の塔」の案内板。
奉納山公園内に「出雲阿国の塔」があるようです

300mほど先に出雲阿国のお墓があります。
出雲大社西側の駐車場の前を通り過ぎ
勢溜の大鳥居から参拝します。
鳥居をくぐると緩やかな下り坂になっています。一般的に日本の神社は上に登っていく形式ですが、勢溜から祓橋まで全国でもめずらしい下り参道となっています。上毛野国一宮貫前神社(群馬県富岡市)なんかも下り宮形式。
下っていく参道の途中右側に小さな社がありますが見逃してはいけません。
祓社(はらえのやしろ)といってお祓いの神様四柱が祀られています。
ここで穢を祓い清めてもらってから出雲大社にお参りしましょう。
祓社に隣接して池と庭があります。
祓橋を渡り
松の鳥居をくぐり松の参道を進みます。
左手の手水舎で手と口をすすぎ
銅鳥居をくぐる
左手に神馬神牛像
正面に拝殿。
神社での拝礼は「二礼、二拍手、一礼」が一般的だが、出雲大社では「二礼、四拍手、一礼」という独特の拝礼を行います。間違えないようにしましょう。
瑞垣(玉垣)が二重に巡らされた本殿がその奥にあります。一般人は本殿に直接のお参りはできません。
本殿前にある瑞垣の門「八足門」は初詣の三が日か、特別な日にしか開放されません。ただし、神職が八足門内を案内、解説をする特別参拝もあります。
「八足門」前の丸い模様は平成12年から13年の調査で発見された古代の御本殿の柱跡です。
出雲大社の本殿は平安時代には地上48mもの高さの巨大建築だったと伝わっており、その実在を証明する遺跡ではないかと言われています。たしかにでかい!
瑞垣の左右には
八百万の神の宿泊所「十九社」。神在月の期間は扉が開けら神様をお迎えします。
瑞垣の東側
北側からの本殿
瑞垣の北側、一番奥まった場所に出雲大社の御祭神・大国主大神の妻の父に当たるスサノオが祀られている素鵞社があります。緑に包まれ神秘的な雰囲気があります。
社の軒下に砂が盛られた木箱が複数あります。
ここに稲佐の浜で集めてきた砂をお納めして
素鵞社の砂を同量以下いただきます。屋敷の土地、あるいは田畑に撒き清めて神様のご加護をいただくという信仰が古くからあるとのことです。
瑞垣の西側に回り込むと
西側からの礼拝所があります。
これは本殿の正面は南向きですが本殿内の大国主命の神坐は西を向いているからです。ここからもう一度大国主命に正面から参拝していきましょう。
本殿から西側へ進むと巨大なしめ縄でお馴染みの神楽殿
正面の大注連縄は長さ約13メートル、重さ5.2トンに及びます。
神楽殿前庭には高さ47メートルの国旗掲揚塔が聳え立っています。古代の出雲大社本殿は48mと伝わっていますのでどれほど巨大だったかが実感できます。
参道を戻りながら両脇の像などを見ていきます。
松の参道の東側には「ムスビの御神像」。金の玉をキャッチしているような像ですが大国主大神がまだ若い頃、修行中に日本海の彼方から幸魂奇魂(さきみたまくしみたま)という魂が現れ、「ムスビの大神」になられたシーンを再現しているそうな。
参道を挟んで西側には因幡の白うさぎの故事から大国主命とウサギの像。
境内にはかなりの数のウサギ像が点在しています。
勢溜の大鳥居まで戻ってきました。出雲大社の参拝は1時間半くらい見ておいたほうが良いです。大鳥居からはここがまわりから一段高い場所であることが感じられ、南側に宇迦橋大鳥居が見えます。
鳥居から真っ直ぐ伸びる表参道「神門通り」
600mほど先に立つ宇迦橋大鳥居は訪問時(2022年7月)改修中でした。
その近くの旧大社駅も改修中(2022年7月)。全国に3件しかない重要文化財駅舎のひとつなので見たかった。
現役の一畑電車の出雲大社前駅もレトロでかわいい駅です。こちらは登録有形文化財。近代化産業遺産。
1930年(昭和5年)に駅開業。
ステンドグラス風の窓や天井の吊り証明など意匠が凝らされています。
一畑電車は自転車をそのまま持ち込み可能(自転車持ち込み料が必要です)
出雲から松江まで楽して移動できます。
松江しんじ湖温泉駅には足湯もあります。
宍道湖の東岸は夕日スポット。観光協会も積極的にアピールしてます。