松江~境港~美保関~米子

松江城から中海を渡って境港に寄り美保関灯台まで。「白砂青松の弓ヶ浜サイクリングコース」で美保湾沿いを移動して皆生漁港から米子へ走るサイクリングコース

コース概要
松江城から中海を渡って境港に寄り美保関灯台まで。「白砂青松の弓ヶ浜サイクリングコース」で美保湾沿いを移動して皆生漁港から米子へ走る。
距離:73.2km
獲得標高:1,003 m

松江~境港

松江城からスタート(松江~出雲大社(出雲路自転車道)はこちら
松江城は全国に12城しか残っていない現存天守の1つで国宝に指定されています。
大手前から城内敷地へ。駐輪場は観光案内所の後ろにあります。
大手前の堀尾吉晴公像。松江城を築城した戦国時代の武将です。
大手門は残っていません。「本坂」と呼ばれる坂を登り
「二の丸上の段」からもう一段登ると
「松江神社」が鎮座しています。主祭神は松平直政(松江藩松平家初代藩主)
境内の砂に波目が敷かれ、手入れがよく行き届いています。
松江神社のその奥には鶯色の洋館「興雲閣」が建っています。
松江神社の右側をもう一段登ると本丸
天守がそびえ立っています。
大手前に戻り堀川遊覧船乗船場の前を通る。
堀川を1周50分ほどで回る遊覧コースが人気だそうです。時間が有れば楽しそう。
松江城の周りをお堀沿いにグルっと一周走ってみましょう。
惣門橋通りの松江歴史館
城の北側の塩見縄手は「伝統美観地区」に指定されていて、松江で最も城下町らしいたたずまいを残しています。
松江藩の中級武士が住んだ屋敷が公開されています。
通り沿いには小泉八雲記念館と小泉八雲旧居が並んでいます。
小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)は怪談「耳なし芳一」や「雪女」の作者として有名です。八雲は明治37年(1904)、東京で亡くなるまでの14年間を日本で過ごし、その間、松江・熊本・神戸・東京と四つの都市に住みました。松江では1年3ヶ月弱暮らしたそうです。
小泉八雲記念館前を左に曲がり
島根県庁前を通り京橋川通りに出る。
昭和初期に建てられた旧日本銀行松江支店の建物が残っています。(カラコロ工房という観光施設として利用されています。)
京橋川と大橋川の間の通りにある「旧紳士服トラヤ」。レトロ建築を巡るのも良いかも。
京橋川沿いを進み
八束方面へ
小さな水門の上を通り
少し未舗装路を走ります。
川に挟まれた水田の中を進む
国道485号をくぐって
手貝大橋を渡る。
小さな峠を越えて
中海の西岸に出ます。
大海崎橋を渡り
大根島まで2kmほど中海をまっすぐ伸びる埋め立てられた道を進む。
埋め立て道路は高さの頂点の左下に道があるため右方向の中海の視界はありません。
大根島に渡り中海を振りかえる。
大根島の中心へ進む。時計回りに岸沿いを進んでも良かったかも。
大根島の内陸には牡丹園や日本庭園があり、時間に余裕があり季節が良ければ寄ってみるのも良いでしょう。
道沿いで見かけた凄いアンテナ。個人所有のアマチュア無線のものらしい。
島の真ん中あたりは周囲より高い位置にあるので対岸や中海を見下ろす感じになります。
進行方向左に上るのが大変そうな橋が見えてきますが、それが「ベタ踏み坂」の名でCMに登場した江島大橋です。
大根島から江島まで埋め立て道路で渡る。
江島から江島大橋を渡ります。
実は勾配6%くらいでそれほど急ではありません。
境港市街へ進みます。
灯台を模した境港駅。境港は水木しげるさんの故郷。
一反もめんがお出迎え
駅の中も鬼太郎だらけ!
駅前には原稿を描く水木しげるさんを鬼太郎たちが取り囲む像。
目玉街頭に巨大壁画
駅の脇の広場では世界の妖怪が会議をしています。
ネットミームにもなった西洋妖怪の親玉「バックベアード」
境港駅から東へ伸びる道は「水木しげるロード」
鬼太郎関連の商品を取り扱う商店や飲食店
177体ものブロンズ像が並んでいます。
想像以上に水木しげる1色で凄かった。
駅から800mの場所に「水木しげる記念館」があります。

美保関~米子

美保関へは境水道を跨がなければいけません。
境水道大橋を渡ります。
勾配7.3%。あれ、べた踏み坂より急だよ?
大型船が通る為(?)かなり高い。水面上40m!
左に回り込みながら下っていきます。
突き当りを左折して美保関へ。
境水道大橋をくぐる。
細長く突き出た半島の海岸線を進みます。
いくつか漁港と集落を通り過ぎます。
道は平坦でスイスイ進んでいけます。
雲がなければ大山が背景になる男女岩(めおといわ)
女岩には海蝕洞があります。
「ようこそ美保関へ」看板に描かれているのは事代主命(えびすさん)とその母神・三穂津姫命。三穂津姫命は大国主命(出雲大社の主神)の后神で美保関の地名の由来と伝わっています。
一番大きめの漁港と集落に美保神社が鎮座しています。
神社前の売店
美保神社は看板に描かれていた二神をご祭神としてお祀りしてある古大社。えびすさまの総本宮。
大国主命(だいこくさん)を祀る出雲大社と両参りすることでよりご利益があるとのこと(えびすだいこく両詣り)
拝殿の奥の
本殿は二神を祀っているため大社造の二殿の間を「装束の間」でつないだ特殊な形式になっていて比翼大社造りまたは美保造と呼ばれています。国指定重要文化財。
拝殿左の御神竹
美保神社の鳥居から脇に伸びる「青石畳通り」
古い町並みと石畳の道が落ち着いた雰囲気をかもし出しています。
明治38年(1905年)に建てられた登録有形文化財の宿「美保館」
美保館の表通り側
漁港の湾内にある筑紫社・和田津見社
かつて港を照らしていた常夜灯
海沿いの道を奥に進みます。
少し上りになりますがそれほどキツくはありません。

駐車場があり
その先を進むと
美保関灯台に付きます。
明治31年(1898年)に初点灯された山陰最古の灯台。明治の面影をとどめた石造りの風格ある建物です。
灯台に隣接した宿舎は、現在「ビュッフェ」に改築されています。中には初代レンズが展示してあります。
日本海を眺めながら食事や休息ができます。
美保関灯台の建つ地蔵崎は島根半島の突端にあるため
日本海の雄大な眺めと(空気が澄んでいれば隠岐の島を望むことができる)
大山、美保湾を共に眺望できる数少ない場所です。
来た道を戻ります。
境水道大橋を渡り
境港の漁港を通って
「夢みなとタワー」へ
地上43m(境水道大橋と大して変わらないけど)の展望室は360°周囲を見渡すことができます。
島根半島
美保湾
大山などが(空気が澄んでいれば)見えるはず!
タワーから美保湾へ進み
「白砂青松の弓ヶ浜サイクリングコース」へ
ビーチ際に出て大山を前方に見ながら進む。
美保湾展望ビーチ
途中に自転車で登れる展望台があります。
いったん国道沿いに出て
弓ヶ浜でまたビーチ際に戻る。
皆生漁港から一般道に戻り米子へ
米子駅までは5kmほど。
米子駅近くの銀河鉄道っぽいモニュメント。山陰線発祥の地なのだとか。
訪問時は雨に降られたので米子駅から電車で安来駅~シャトルバスで訪問した足立美術館。欧米の庭園雑誌で20年近く日本一を獲得している日本庭園が目玉。
計算しつくされていて見事としか言えないお庭です。
一番良い角度から庭を見られる喫茶室がコーヒー1杯1,000円だったりするけどね。

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