諏訪大社~八島湿原~大河原峠~佐久平

諏訪大社下社秋宮・春宮にお参り後、御柱祭の際に氏子たちがまたがった巨木が曳き落とされる「木落し坂」を経由して八島湿原(八島ヶ原湿原)へ。ビーナスラインで霧ヶ峰~車山を巡り蓼科スカイラインで大河原峠を越えて佐久平まで下るサイクリングコース

コース概要
諏訪大社下社秋宮・春宮にお参り後、御柱祭の際に氏子たちがまたがった巨木が曳き落とされる「木落し坂」を経由して八島湿原(八島ヶ原湿原)へ。ビーナスラインで霧ヶ峰~車山を巡り蓼科スカイラインで大河原峠を越えて佐久平まで下る
距離:78.9km
獲得標高:2,125m

諏訪大社~八島ヶ原湿原~車山肩

下諏訪駅からスタート
駅前に長野オリンピック(1998年)の開会式に使用された御柱が建っています
駅から中山道に出て諏訪大社下社秋宮へ
諏訪大社は諏訪湖を挟んで、二社四宮の境内が鎮座していて
諏訪湖の南側に諏訪大社上社(本宮・前宮)、北側に諏訪大社下社(秋宮・春宮)
鳥居をくぐるとまず大きな注連縄が下がった神楽殿があります
神楽殿の両脇の狛犬は青銅製としては日本最大
でかい!
神楽殿の奥に二重楼門造りの幣拝殿と左片拝殿及び右片拝殿が横に並びます。現在の建物は安永十年(1781)春に立川和四郎初代 富棟の棟梁で落成しました。
社殿の周囲四隅には、御柱(おんばしら)と呼ぶ4本のモミの柱が建てられています。御柱は寅と申の年に建て替えられ、その際の神事が有名な御柱祭。直近は2022年。次回は2028年になります。
 御柱は一から四の順に短く細くなり、上空から見た場合に時計回りに配置される。
諏訪大社下社はなぜ春宮と秋宮があるかというと半年に一度、神様が片方からもう片方へ移動することになっているからなのです。これは全国でも珍しい神事で、8月1日に春宮から秋宮へ、2月1日には秋宮から春宮へ遷されます。
中山道を春宮方面へ進む
幕末に徳川家に嫁いだ皇女和宮が泊まった本陣の前を通り過ぎて
旧中山道に入る
道沿いには旅館や温泉公衆浴場旦過の湯などが並ぶ
道沿いの江戸時代の旧商家・伏見屋邸は無料休憩所として利用できます
右手に慈雲寺へ続く階段
諏訪湖を見下ろす道に出て
角から春宮へ
春宮も秋宮と同じ造りで神楽殿の奥に二重楼門造りの幣拝殿
現在の春宮の社殿は地元の宮大工柴宮(伊藤)長左衛門が請負い、安永九年(1780)に竣工したもの。上社についてはこちらで紹介しているので興味の有る方はご参照ください
旧中山道から現在の中山道・国道142号に出ると
慈雲寺があります
杉の大木が並んだ参道の苔と石畳のコントラストが美しい
池泉庭園、枯山水、石庭と3タイプのお庭があるお寺です
国道142号を緩やかに上っていきます
砥川とその支流を渡った先の右側に
旧中山道の入り口があります
しばらくすると階段になってしまいますが
揚水発電の水管脇に木落し坂の上まで道が続いています
車道を進む場合は国道を進んで右折
諏訪大社の御柱は直径約1メートル、長さ17メートル、重さ10トン以上にもなる巨木を山から曳き出し、人力のみで各神社まの社殿を囲むように四隅に建てます
寅と申の年に催される御柱祭りの前半、山出しの最大の見せ場がここ「木落し坂」で行われる「木落し」
氏子たちがまたがった巨木が、傾斜35度長さ100mの急坂を一気に曳き落とされます
まあこの急斜面だと何か起きないとは言えんわなあ
長野県道199号(八島高原線)を上っていくと萩倉という集落があり
集落内のカーブ「萩倉大曲」は山出しの際の難所として知られているそうです
集落を抜け上っていくと右手に浄水場があります
また県道に沿って森の中を鼓動が並行しているようです
5%ほどの勾配で流れに沿って上っていきます
ゲートを越えると勾配が上がり8~9%くらいとキツくなりますが
真夏の暑い日でも木陰で涼しく気持ちよく上れました
九十九折りを抜けると八島湿原の駐車場にヒョッコリと出ます
食事もできる山荘と
ビジターセンターがあり
ビーナスラインをくぐるトンネルを抜けると
「七島八島」の看板
八島湿原(八島ヶ原湿原)は1万2千年前に誕生した高層湿原であり、日本の高層湿原の南限にあたる。近隣の車山湿原、踊場湿原と合わせて「霧ヶ峯湿原植物群落」として国の天然記念物に指定されています。
湿原に島の数が多いことから「七島八島」ともよばれています
初夏に咲くニッコウキスゲ
多様な高山植物と自然が目を楽しませてくれます
湿原の周りには1周約4kmの遊歩道が整備されています
水面に映る青空と雲が美しい
ここからはビーナスラインで霧ヶ峰方面へ進みます
アップダウンしながら進み
大きく視界が開けた先で
霧ヶ峰の交差点を左折
交差点右側にはドライブインがあります
車山肩まで少し上ります
霧ヶ峰交差点~車山肩までの区間は適度なうねりとカーブが本当に走っていて気持ち良い!
ニッコウキスゲの群生が見えてきた先に駐車場があります
ソフトクリームや蕎麦と定食が食べられる「チャプリン」
ソースカツ丼やカツカレーなどがあります
ころぽっくるひゅって」は1956年創設の伝統ある山小屋
テラス席で山の景色を見ながら食べるボルシチとサイフォンコーヒーのセットは最高です!
「ゆるキャン△」作中でも志摩リンが食べていました
車山肩から車山頂上までは徒歩30~40分くらい
車山山頂1,925m
山頂の車山神社。四方に建つ御柱が諏訪の文化圏であることを物語っています
車山肩の周りにはレンゲツツジとニッコウキスゲの群生地が広がっています

大門峠~大河原峠~佐久平

車山肩から先は下りになります
小規模な駐車場を過ぎた先に
霧ヶ峰富士見台の駐車場があります
雲がなければ名前の通り富士山も見える、はず
富士見台展望台駐車場の道を挟んだ斜面もニッコウキスゲの群生地です
白樺湖方面へ下っていきます
右手に白樺湖が見えます
大門峠の交差点を直進
池ノ平ホテルの前を通り過ぎ
小諸・佐久方面へ上っていきます
白樺高原スキー場(蓼科牧場)が正面に見える交差点を直進
蓼科スカイラインに入り
勾配5~6%くらいで上っていきます
左側の視界がひらけた場所で
女神湖を見下ろすことができます
ぐんぐん標高を上げていくと
道沿いに蓼科山七合目の登山道入り口があります
七合目を過ぎて少し下って
また上ります
「蓼科仙境都市」の看板。なんか仙人でも住んでいそうなネーミング
前方に大河原峠が見えてきた!
大河原峠の手前で左前方の尾根に大きなパラボラアンテナのようなものが見えます
正体は後ほど
そうこうしていると大河原峠に到着!
標高2,093m!標高が高いのでさすがに気温が低い
蓼科山(標高2,530m)へはここから登山道で2時間くらい
佐久側へ下っていきます
別荘がボチボチ現れる
ここらへんが「蓼科仙境都市」みたい。バブル期の開発跡
更に下っていくと
先ほど見えたパラボラアンテナが姿を現す
アンテナの正体は JAXAの美笹深宇宙探査用地上局
地球から遠く離れた深宇宙探査機(はやぶさ2など)と通信を行うアンテナ。アンテナ径は54m
左側の樹木が伐採されて視界がひらけているゾーン
左折して美笹湖に寄ってみる
人造湖っぽいけど特にレジャー施設はないようです
蓼科スカイラインに戻らず並行して佐久へ下る道を進む
下っていくと谷戸に出て
緩やかな斜面に広がる水田の中を進む
千曲川の近くまで来ると町並みや
古そうな和菓子屋の様子からして昔から人の往来があった場所っぽい。中山道の脇道かな?
佐久橋を渡り
田んぼの中を突っ切り
旧中山道に入って
中部横断自動車道をくぐる
佐久平駅へ

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